『冷や汗体験』から学ぶ!安全に愛犬と車旅をするための注意点と便利グッズ
ペットと一緒に、自由で気兼ねない旅が楽しめるキャンピングカー。
国内ではなかなかペットOKなホテルが少ないこともあり、多くのキャンピングカーオーナーがペットを連れた車旅を楽しまれているようです。
実際、我が家にも柴犬が2匹いますが、この子たちと一緒だと旅がなお楽しくなります。
しかし、旅にはアクシデントが付きもの。
「もっと注意してあげなければ」と思うことや、「この子たちは旅を楽しんでいるのか」と考えてしまうことがあります。
当記事では、そんな我が家で起きたアクシデントと共に、そこから学んで取り入れた「便利グッズ」や、ペットと一緒のキャンピングカー旅を快適にする「必要品」をご紹介します。
目次
車旅に用意する犬用品
車内で使う犬用品
普段家の中で使っている犬用品を持って行きます。
小分けしたフード、給水皿、犬の体用除菌フォーム、おしっこシート、ブラッシング用ブラシ、おやつ、など。
また、車内用除菌スプレー、ミニほうき、防水シート、トイレットペーパー、タオル、といった、車内の掃除用品も用意します。
特別なものは特にありませんが持ち物チェックができるように、旅に出るその都度キャンピングカーへ積み込み、基本的に積みっぱなしはしないようにしています。
散歩で使う犬用品
犬用品を入れるショルダーバッグ、ハーネス、リード、予備リード、ロングリード、など。
散歩用品では、旅先でリードが切れたりハーネスが壊れたりすることを考え、代用できるものとしてパラコード(パラシュートコード)を5mほど束ねて、車内に常備しています。
このパラコードは、キャンプのテントロープ、物干しロープ、荷造りロープ、カヤックでも自転車でも何でも使える万能便利グッズです。
愛犬の居場所を整える・・・ちょっとした工夫
当たり前ですが、犬にもそれぞれ個性があり、性格が違います。
我が家の柴犬、オス3歳の「太郎」は、少しのんびりしたこだわり屋さん。大人しくちょっと甘えん坊。でも一人でも過ごせる賢いところもあります。
メスの1歳「こみつ」は、おてんばわがまま娘。やんちゃで甘噛み「がぶがぶ」、お腹を見せてジャレついてくるまだまだ幼い子です。
そんな2匹の性格に合わせて、ぴったりの居場所を用意しました。
「太郎」は車内後部、ケージに工夫
大人しい「太郎」は車内後部の常設二段ベッドの下段にケージを設置しました。
しかし、食事やトイレタイムの際に車内からアクセスできない構造なので、車外に出てバックドアを開けなくてはならず、時間がかかります。
そのせいで、車酔いやおもらしなどの急な対応が遅れて「太郎」に不快な思いをさせたことが何度かあったので、ケージの組立用パーツの扉部分だけを購入して車内側に取付け、車内から直接アクセスできるようにしました。
「こみつ」は車内前部、キャリアの置き方に工夫
「こみつ」は、まだまだ幼犬なので目が離せません。
それにまだ車内の環境にも慣れていないので、運転席の私やセカンドシートに乗っている家内からも様子の見れる、助手席の位置にスペースを作りました。
助手席の背もたれを後ろに倒して、その上に大型のクレートを置いています。
運転席とセカンドシートからもすぐに手が届く範囲にクレートがあるので、急な対応もできますし、なにより「こみつ」が飼主に近いことで安心している様子がよく分かるので、ベストの位置だと思っています。
犬用フードと水は、愛犬の体調管理の基本
食事は多めに用意して小分けにする
食事は、事前にビニール袋で1食ずつ小分けにして持っていきます。
理由は、「与える量を間違える、与えたかどうか忘れる」の予防です。
そんなことないでしょと思われるかも知れませんが、旅先でバタバタしていたりすると、計量して給食皿へ移すときにこぼしたり、フードの量を間違えて与えたりと、うっかりすることが結構あります。
予期しないトラブルをまねくことになるので、あらかじめ小分けにしておくと安心です。
水は十分飲めるように備える
車での長時間の移動では、喉が乾いていても水が飲めなかったりするので、脱水症状にならないように注意が必要です。
我が家では、日頃から「太郎」と「こみつ」の給水間隔を把握して、時間が来たら与えるようにしています。
移動中は揺れで水がこぼれてしまうため、給水皿ではなく舐めると水が出てくる給水器を使用していますが、飲みにくそうにしてる時は、キャンピングカーを停めて給水皿でゆっくり時間を掛けて水を与えるようにします。
愛犬が逃走しないよう細心の注意を
北陸のとある街の大通りの無料駐車スペースでのこと、「太郎」がまだ1歳くらいの時、一度首輪が抜けて逃走したことがありました。
その時不意に「太郎」が動いた
散歩帰りに「太郎」をキャンピングカーに入れようとして、左手でバックドア、右手でリードを持つ格好になりました。
その時不意に「太郎」が後退りしながら逃げだそうとしたので、とっさに私がリードを強く引くと首輪だけが私の方に飛んできて「太郎」はその場から逃走してしまったのです。
そこは、片側二車線で両端に駐車スペースがある幅30mくらいの大きな通りでしたが、たまたま車の往来がなかった時で、追いかけて「おやつ」を差し出すと、しっぽを振って私の方に寄ってきたので無事に確保。
車の往来があればと思うと「ぞっ」とするとともに、もっと注意しなければと反省しました。
教訓・・・もう二度と逃走させないように
この経験から散歩のとき、太郎には「首輪とハーネス」をすること、私の両手が使えるようリードはたすき掛けタイプにしました。
しかし、この出来事で良かったなと思ったことも一つありました。
それは、散歩に行くときに「おやつ」を携行していたことです。
「おやつ」は、ご褒美にあげるため携行していたのですが、こんな一大事に役に立つとは思いませんでした。
一瞬のことですが、追いかけているときの時間の長く感じたこと……経験ある方だと分かると思いますが、いろいろと悪いことが頭をよぎりました。
「備えと注意、日ごろからの心掛け」が大切だと痛感した出来事でした。
結束バンドは万能グッズ
私は長さの違う結束バンドを3種類(計数本)持って旅に出ます。
たまたまキャンピングカーに積んでいて、細いロープ代わりの応急処置道具として助かったので、以後は必ず持って行くようにしています。
またある時は、ケージのプラスチックの留具が壊れ連結できなくなったとき、結束バンドを留具の代わりに使い連結させました。
さらに、首輪の金具が壊れてリードとつなげなくなったとき首輪とリードのジョイントに利用したこともあります。
それ以外にも、キャンプ・カヌー・自転車など多くの場面で活用して、その度に持っていてよかったと思う便利グッズです。
ご存じですか、「デイジーナイロンチェーン」
以前何かで「キャンプの便利グッズ」として紹介されていたのですが、犬用にもいいかなと思い活用するようになりました。
長さ140cm×幅18mmのナイロン製の帯紐です。
帯紐は2重になっており、13個の「ポケット」ができるように波打つ形でに縫い付けられています。
本来は、クライミングで使用する用具らしいのですが、結構な強度もあり、使い方次第で様々なシーンで活躍するアイテムです。
デイジーナイロンチェーンの活用方法
私は、腰に巻いてカラビナで留めて装着しています。
「ポケット」には小物を掛けたり、懐中電灯を掛けたり、給水ボトルを掛けたりしています。
また、デイジーナイロンチェーンを木に回し掛けてリードを繋ぐと飼い主の体がフリーになるので、犬を一時的に繋ぐ必要があるときにも便利です。
犬の拾い食いやちょっと手間取る時の排便処理などの対応が楽にできます。
キャンピングカーの車内でも用品を掛けたり、洗濯物を干したりと色々活用できるので1本あっても荷物にはならないと思います。
まとめ
犬も人間と同じように、環境の変化によってすぐに体調を崩します。
車に揺られ閉鎖された空間に長時間いることは家に居る時とは違いストレスがかかるので、定期的に休憩を挟んだりと、十二分に注意してあげなくてはなりません。
犬は自分では生活環境を変えられないのですから、これからも十分に配慮して大切にしたいと思います。