ヨーロッパいち物価が高いノルウェーで1カ月のキャンピングカー旅。費用を大公開!節約術も教えます!

ノルウェーの高物価でも楽しめる!キャンピングカー1カ月車中泊旅の費用と節約術




ノルウェーは世界一物価が高い?


ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

少ない費用でやりくりしながらヨーロッパを旅している私たち夫婦ですが、今年の夏は思い切って「北欧を旅しよう!」と計画しました。

「ヨーロッパ」と、ひとまとめにされることもありますが、地域や国によって大きな物価の差があるのです。

ポルトガルやスペイン、イタリアなどがある南ヨーロッパは「比較的安い」とされていますが、北ヨーロッパに位置する北欧の国々、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドは、世界の中でも特に物価が高いと言われています。

そして、その中で最も物価の高い国がノルウェーです。

その理由の一つが、消費税の高さです。

物価が高いということは、観光費用も高くなるということで、体感的には日本の2〜3倍ほど高いと感じです。


⚫︎500mlのミネラルウォーター:300円前後(スーパーの価格)
⚫︎350mlの一番安い缶ビール:400円前後(スーパーの価格)
⚫︎牛肉500g:約3,700円(スーパーの価格)
⚫︎リーズナブルなホテルの1泊の宿泊料金:1万5千円〜2万円
⚫︎外食費:ランチ2,000円〜3,000円、ディナー8,000円〜1万円



ノルウェーで1カ月にかかった旅の費用


ノルウェー1カ月のキャンピングカー旅でかかった費用の内訳を紹介します。

ノルウェーの通貨は「ノルウェー・クローネ」で1NOK=約13円です。(2024年10月1日時点)

フェリー代:212ユーロ(約33,000円)


ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

デンマークからキャンピングカーをフェリーに乗せ、船で移動しながらノルウェーに入国しました。

フェリーの料金は、水・木曜日のみ割安で、それ以外の日は同じルートでも6万円にまで料金が上がってしまいます。

そのため、事前に料金を比較して、乗船日の10日前の安い日程を選んで予約・購入しました。

食費:2,827NOK(約38,000円)


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ノルウェーは物価が高いと聞いていたので、入国前にドイツの安いスーパーで食材を買いだめしました。

常温で長期保存が可能なお米やパスタ、そして缶詰系を多めにストック。

特に、お肉やアルコールが最も高いと聞いていたので、15日分ほどのお肉を小分けにして冷凍保存。

そしてワインを何本か持っていきました。

ちなみに、ドイツで事前に買ったイタリア産の750mlのワインは約300円、ノルウェーで見つけた一番安いワインは2,000円前後でした。

結構大きな違いなので、他の国から車で入国する際は、食材をストックして自炊をすると、大幅に節約できます。

外食:119NOK(約1,600円)


外食はしませんでしたが、一度だけパン屋へ行きノルウェーの名物のシナモンロールを食べました。

その時のシナモンロール1個と、コーヒー2個の料金は119NOK(約1,600円)です。

ガソリン代(ディーゼル):3,649NOK(約50,000円)


ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

一番かかった費用は燃料費です。

ノルウェーは南北に広がっており、縦断すると約1,700kmの距離があります。

普段はこんなに長い距離を走ることはありませんが、今回はバケーションということもあり、いつもより多く運転しました。

ノルウェーでは、地域やガソリンスタンドによって価格に大きく差があり、1L=250円の場所もあれば、1L=315円の場所もあります。

できるだけ安いガソリンスタンドを見つけて給油するようにしていました。

ガス代:299NOK(約4,000円)


ガスボトルを1回補給しました。

キャンピングカーではガスコンロやシャワーのお湯、ガス暖房と冷蔵庫を冷やすためにガスを使用します。

ガスボトルは10kgの容量があり、約3週間持ちます。

ノルウェーではガスの補給が高いかと思っていましたが、他の国と比べても比較的安く補給することができ助かりました。

これまでで一番高かったのはイタリアで、5,800円払ったことがあります。

キャンプ場(宿泊費):176NOK(約2,300円)


ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

ノルウェーには自然享受権(しぜんきょうじゅけん)があり、自然の中で自由にキャンプや車中泊が、ほとんどの場所で許されています

私たちはほぼ毎日、無料のワイルドキャンプをしていましたが、一度だけ1泊2,300円の格安キャンプ場を利用しました。

ノルウェーのRVパークやオートキャンプ場の相場は、1泊4,000円〜8,000円ほどです。

ワイルドキャンプは、水場やトイレなどの設備はありませんが、その分「無料」なので、宿泊費を抑えたい人にはおすすめです。

キャンピングカー給水/排水作業:180NOK(約2,400円)


ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

私たちのキャンピングカーは、5日に1回ほどのペースで給水や排水作業をする必要があります。

ノルウェーのいくつかのガソリンスタンドには、「ダンプステーション」と呼ばれるキャンピングカー専用の設備があり、給水や排水、トイレ処理を行いました。

無料のものもあれば、1回50NOK(約700円)かかる場所もあります。

ノルウェー中にこうした設備が整っているため、快適な車中泊の旅が可能です。

コインランドリー:117NOK(約1,500円)


普段は洗濯物をためて、10日に1回ほどのペースで洗濯していますが、ノルウェーではコインランドリーが主に都心部にしかなく、見つけるのに苦労しました。

結局、利用できたのは1回のみで、その他の薄手の衣類はバケツで手洗いを何度か行いました。

観光費:0円


ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

有名な観光地やツアーは出費がかさむため、できるだけお金のかからない自然でのアクティビティを楽しむようにしています。

ノルウェーでは美しい自然が最大の魅力なので、ハイキングやトレッキング、キャンプなど無料で思いっきり自然を満喫!

ヨトゥンヘイム国立公園とドブレフエル国立公園を訪れ、ノルウェーの最高峰でもある「ガルフピッゲン」への登山や、ベッセゲンやBitihornなどの絶景をハイキングして自然を堪能しました。

一般的な観光スポットよりも、ガイドブックに載っていないような穴場や秘境スポットを見つけ出すのが好きです。

駐車料金/通行料:417NOK(約5,600円)


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無料の観光アクティビティをするようにしていますが、中には駐車料金や道路通行料がかかる場所もあります。

お土産:164NOK(約2,200円)


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低予算で旅をしていますが、新しい国を訪れると、思い出に残るお土産が欲しくなりますよね。

私たちは、訪れた国のマグネットや登頂した山のピンバッジを購入してコレクションしています。

インターネット代:59ユーロ(約9,300円)


私たちは仕事の関係で、高速かつ大容量のインターネットが必要なため、スターリンク社の衛星インターネットを利用しています。

月々の料金は高めですが、携帯の電波が届かないような山間部や人里離れた大自然の中でも使えるのが大きなメリットです。

ノルウェーでも問題なく使えました。

詳しくはこちらの記事▷6カ月体験!話題の衛星インターネット・スターリンクをキャンピングカーで使ってみた【車中泊のインターネット】

日用品/その他:199NOK(約2,600円)


その他の日用品や消耗品などです。

ノルウェーでの1カ月の合計金額は?


ヨーロッパいち物価が高いノルウェーで1カ月のキャンピングカー旅。費用を大公開!節約術も教えます!

ノルウェーでの1カ月の夫婦キャンピングカー旅でかかった総費用は、日本円で「約152,500円」でした!

ヨーロッパの他の国とほとんど変わらない費用で旅ができたのです。これには驚きでした。

もちろん、ノルウェーが物価の高い国だと事前にわかっていたため、外食は一度もせず、食材はスーパーで安いものを中心に選び、食事に関しては、少し贅沢を控えました。

しかし、それ以外は行きたい場所をすべて巡り、大満足の1カ月の旅でした。

費用も抑えられたのですごく良かったと思いました。

ノルウェーはスイスと並んで物価の高さではトップクラスの国ですが、すべてが高いというわけでもありません

安いスーパーや安い食材、野菜も見つけることができたので、工夫次第では低コストな旅も実現可能なんだなとわかりました。

ノルウェーでキャンピングカーをレンタルするとしたら?




現地でキャンピングカーやバンコンをレンタルすることも可能です。

おすすめのレンタル会社は、「Indie Campers(インディーキャンパーズ)」。

ヨーロッパ各国に展開している、人気のキャンピングカー専用のレンタル会社で、ノルウェーでは首都のオスロ、ベルゲン、トロンハイムの3都市に店舗があり、これらの店舗からピックアップ、ドロップオフができます。

料金は車のモデルや季節によって異なりますが、秋シーズンでは1泊63ユーロ(約10,000円)からレンタルが可能です。

4人まで乗車、就寝が可能で、1カ月レンタルした場合、手数料込みで約2,800ユーロ(約44万4,000円)です。

ホテルに泊まると1泊あたり2万円ほどかかり、1カ月では60万円になりますが、キャンピングカーを使えばお得に旅もできて、自然の中で普段とは違った特別な体験を楽しむことができるので、とてもおすすめです。

Indie Campers の詳細はこちら▷Indie Campers HP

詳しくはこちら▷【車中泊でヨーロッパ一周中夫婦】ヨーロッパ旅行でキャンピングカーレンタルするならここがおすすめ

物価の高い国でも低コストに車中泊旅をするコツを紹介


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実際に私たちがやっていた旅の節約方法をいくつか紹介していきます。

まず、新しい国や地域を訪れる際には、物価の平均金額を調べます。

特にガソリン価格とスーパーの価格、そして飲料水の価格は、ネットで事前に調べるようにしています。

ガソリン費の節約


例えば、ノルウェーではガソリン価格が高いため、訪問前もデンマークで満タンにしてから入国しました。

逆に、別の国ではガソリンが安い場合もあるので、事前にリサーチしてどの国で供給した方が良いか、比較するようにしています。

食材費の節約


スーパーの価格は、各チェーン店のホームページに掲載されているWebチラシをチェックして、現在滞在している国と次に向かう国の価格を比較するようにしています。

ちなみに、ノルウェーは「Extra Coop」と「Kiwi」というスーパーチェーン店が一番お買い得でした。

また、飲料水は毎日の生活に欠かせないため、必ずチェックします。

これまで訪れた国々ではミネラルウォーターが安かったので、2Lのペットボトルを約40円で購入し飲んでいました。

しかしノルウェーでは、1.5Lのペットボトルが約300円と高額で、毎回購入していたら、大きな出費になってしまいます。

リサーチの結果、ノルウェーのほとんどの水道水は飲料水として利用でき、世界でもトップクラスの「キレイで美味しい水」とされていることがわかりました。

ノルウェー 旅費 キャンピングカー旅

今回の旅では水道水を利用したのと、自炊をしたことで費用を大幅に抑えました。

物価の高い地域に到着したら、実際にスーパーや飲食店など、自分の目でチェックして比較することが大切です。

私たちがノルウェーを訪れた時期は、豚ひき肉やブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどがお得でした。

宿泊費の節約


宿泊費を抑えるために、有料キャンプ場は利用せず、無料の駐車場や自然の中でのワイルドキャンプを活用。

これにより、宿泊費はほぼ「タダ」にできました。

観光費の節約


観光についても、できるだけお金をかけずに楽しむように心がけています。

無料の観光スポットや街の散策、森や山でのハイキングを楽しんだりして、各国の美しい自然を満喫しながら、その土地ならではの魅力を感じるようにしています。

物価が高いからこそ、車中泊旅するのがおすすめ!


旅行で一番費用がかかるのは、宿泊費と食事代です。

しかし、車中泊を利用すれば宿泊費はほぼゼロ。

食費についても、スーパーでお得な現地の食材を購入して、自炊することで、外食費を節約できます。

このように、車中泊を活用すれば、費用を抑えながら旅を楽しむことができます。

高い観光地だからと諦めないで、ちょっとの節約や事前リサーチだけでも、予算内でお得に旅を満喫できるんです。

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