半年以上、車に住んでいる50代会社員が愛用しているポータブル電源を紹介
目次
ポータブル電源購入以前の車中泊生活は
ポータブル電源がまだ無かった頃は、車載インバーターを使っていました。
車載インバーターとは車のエンジン用のバッテリーから電気を取って家電が使えるようにする機器。
これは今でも重宝しており、モバイルバッテリーやスマホの充電に使用しています。
ポータブル電源購入前は、この他にノートパソコンの充電にも使用していました。
これには、大きな失敗談があります。
車には、エンジンを起動していなくても電気を使えるアクセサリーモード(ACC)があります。
この状態で車載インバーターを使用すると、車のバッテリーをどんどん消費していきます。
そうするといずれバッテリー上がりを起こしてしまい、エンジンがかからなくなります。
実はポータブル電源を買う前に、三度バッテリー上がりを起こしました。
スマホの充電だけもかなりの電力を消費するので、これもバッテリー上がりの原因に。
この失敗からポータブル電源の購入を決意しました。
筆者がポータブル電源に望んだこと
ポータブル電源を選ぶ際に、自分が使用するシーンを想定しました。
筆者の場合はノートPCの充電、スマホの充電、照明が主な用途になります。
この目的であれば、電力容量が300Wh程度のもので十分と判断しました。
もし、IHヒーターや電気ポットを使うのであれば、もっと容量の大きなタイプを購入したと思います。
しかし調理器具は、電気を使わないカセットコンロやポケットストーブをメインにしていたので、とりあえず必要最小限なものを選ぶようにしました。
筆者が選んだポータブル電源はコレ
そこで購入したのが、Ecoflow社のRIVER2。
現在は後継機種のRIVER3が発売されています。Amazonで購入、価格は税抜きで2万円以下でした。
購入した時期に後継機種のRIVER3が発売されたため、旧機種であるRIVER2はプライスダウンのタイミングだったのでしょう。
安く買えたと思います。
RIVER2の容量は256Whで出力300W。60分で満充電になります。
筆者の場合、通勤が片道1時間のドライブになるのですが、大概の場合は通勤中の走行充電だけでほぼ満充電できます。
RIVER2にはAC100Vが2口、USB Type-Aが2口あります。
充電方法はAC100V、シガーソケット充電、USB Type-Cでの充電が可能です。
選んだ理由
ここでなぜEcoflow社の製品を選んだかをお話したいと思います。
筆者は能登地震に遭遇して、勤めている会社も七尾市になります。
このとき、Ecoflow社がいち早く、被災者にポータブル電源を貸し出したとのニュースを見て、親近感を持ちました。
実際、Ecoflowのポータブル電源は評判も良く、ポータブル電源を重ね置きできる特徴を見て、後々でポータブル電源を増設した際にスマートに置けるのが気に入りました。
容量が違うポータブル電源(例えばEcoflowのDELTAシリーズ)の上にもRIVER2をきれいに重ねられます。
また、Ecoflowのポータブル電源は頑丈なのが売りの製品で、ハンドル部分が可動しない丈夫な作りになっています。
ソーラーパネルの接続について、同社のものは簡単に接続できるほか、他メーカーのソーラーパネルとの接続例もマニュアル(日本語)に記載されているのがグッドポイントです。
RIVER2を購入して使ってみて、少し不満点も
大きなデメリットは感じていませんが、不満の一つはファンの音がやや大きく、図書館で使用するとちょっと焦ります。
もう一つは、シガーソケットのコードが1mで、助手席にポータブル電源を置くのは問題ありませんが、後部座席に置いて充電しようとするとコードが短すぎます。
車中泊生活する会社員流ポータブル電源の使い方
ポータブル電源が届いてから、筆者の車中泊生活にやや変化が現れます。
一つは、車内でパソコン作業、つまり車内オフィスが可能となりました。
照明の接続やノートパソコンの充電、スマホの充電が、車のエンジンを止めてもできるようになったことで、騒音も気にせず作業できます。
また、以前から持っているモバイルバッテリーの充電も、RIVER2があればエンジンをかけていなくてもできるので、モバイルバッテリーの充電忘れも無くなりました。
一度だけ、二段式弁当箱型炊飯器を使用しましたが、ごはんが炊けるまでに75%の電力を消費。
炊飯器を使うと、そのほかのPCなどの充電に不安が出てくるので、頻繁に使えるものではないと思い、それ以来炊飯にはポータブル電源を使っていません。
また、夏場はUSB接続の扇風機を使いましたが、こちらはほとんど電力が減らなかったので大変驚きました。
筆者には、取引先の車中泊が好きな知り合いがいます。
その方の話を聞くと、かなり大きなポータブル電源を複数持っており(一つはEcoflow社のDeELTA)、電子レンジを車に積んで使用しているとのことでした。
車内であれこれ家電を使うなら、かなり大容量のポータブル電源が必要と感じた瞬間でした。
ポータブル電源の充電方法、残量0になったら?
筆者の場合は長距離の通勤途中の走行充電で十分に充電できますが、時折電気コードの接触が悪く、充電されていないときがありました。
そんなときの充電方法の一つとして、快活CLUBを使っています。
快活CLUBとはコミック・インターネットカフェ。
北海道から九州・沖縄まで全国に店舗があります。
私の場合は、モーニングタイムを狙っていくのですが、席のコンセントでポータブル電源を充電して、約1時間過ごします。
その間に朝食、シャワー、漫画、ドリンクを楽しみます。
もう一つの充電方法としては、公共施設などの活用です。
筆者が住んでいる地域では、図書館やスーパーのフードコートに100Vコンセントがあり、自由に使用できるところがあります。
これらを活用することで、残量0でも1時間もあれば充電が可能です。
今持っているRIVER2は、3.5kgと軽いので持ち運びに苦労しません。
快活CCLUBや公共施設に持ち込むのも簡単です。
ポータブル電源があっても、使用を回避している電化製品
100Vの家庭用電化製品を使用できるポータブル電源ですが、私個人として使用を避けているものがあります。
それが、電力を大量に使用するものです。
例を挙げると、オーブントースター、IHヒーター、電気ポット、クーラーです。
これらの使用を避ける理由は、持っているRIVER2が大容量ではないため、ノートパソコンの使用(車内オフィス)を優先しているからです。
調理器具は、もともと電気を使わないカセットコンロなど持っているので事足ります。
クーラーはあまり好きではなく、その代わりとなるのが扇風機。
使ってみて驚きましたが、前述したように最近のUSB扇風機(クリップ型のもの)は、一晩稼働させてもポータブル電源のバッテリー残量がほとんど変わりませんでした。
電源関連機器で今後購入を検討しているもの
今後、電気関係で購入を検討しているモノがあります。
いちばんは、ワンランク上のポータブル電源。
RIVER2を使ってみて、予想以上にスマホとパソコンの充電に必要な電力が大きいことが理由です。
スマホ充電を充電するのに、一晩でポータブル電源の容量を半分消費してしまいます。
バッテリー容量はもう少しあった方が安心できます。
次に、ソーラーパネルの購入も検討しています。
Ecoflowのソーラーパネルの一つには、フレキシブルシートタイプのものがあります。
通常なら、屋根にソーラーパネルを設置する際にルーフキャリアを取り付けますが、このタイプのものは、屋根のカーブに合わせてペタっと貼り付けるようなイメージです。
快活クラブなどの充電場所が近くにない場合もあるし、走行充電以外の充電手段がもう一つあればより便利になると考えています。
まとめ
筆者が車上生活で使っているポータブル電源について紹介しました。
ポータブル電源があると、やはり心強いです。
東日本大震災も能登地震も経験しているので災害時の備えにもなります。
東日本大震災のときは停電となっていました。
テレビがつかず、外の世界がどのようになっていたかを知ったのは、地震発生の5日後でした。
ポータブル電源は価格も手頃になり、性能もアップしています。
興味があるなら、そろそろポータブル電源を購入してみてはいかがでしょうか。