ソーラーパネル「固定」と「ポータブル」両方を使ってみて感じたメリットとデメリット

【車中泊充電問題】ソーラーパネル「固定」と「ポータブル」両方を使ってみて感じたメリットとデメリット



固定式ソーラーパネルとは?メリット・デメリットを紹介

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

まずは、固定式ソーラーパネルを紹介します。

太陽光を利用して充電する方法として、最もポピュラーなのが固定式タイプで、多くのキャンピングカーやバンコンに設置されています。

車の屋根に常設で取り付けられるため、走行中でも停車中でも太陽光からのエネルギーをいつでも充電することが可能になります。

固定ソーラーパネルのメリット
⚫︎車の屋根に固定されているので毎回設置する手間がない。
⚫︎太陽光が出ていれば走行中だけでなく、車内にいる時や車を離れている時でもいつでも継続的に充電をしてくれる。
⚫︎ガラスコーティングがされており、 振動や雨風に強く耐久性に優れている。防水なので雨の日でも微量の太陽光で充電してくれます。
固定ソーラーパネルのデメリット
⚫︎ソーラーパネル本体は安いが車の屋根に穴をあける取り付け工事が必要になる。
⚫︎ソーラーパネルの他にチャージコントローラーの配線、サブバッテリーへの配置が必要になる。
⚫︎固定されているので日射角度の調整ができない。日照時間の少ない冬場はほとんど充電されない。

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

使用して分かった固定ソーラーパネルのメリット

固定式ソーラーパネルは、取り付け費用がかかりますが、一度設置してしまえば太陽光を利用して自動で充電をしてくれるので、存在を忘れてしまうほどです。

また、耐久性が高く、雨風や雪といった悪天候にも耐えられるため、長持ちするのが魅力的です。

特に夏場は日照時間が長く、19時頃まで太陽が出ていることが多いので、ソーラーパネルの発電効率は最大限に引き出されます。

その結果、電気の心配をすることなく、長期の車中泊も可能ですが、問題は冬場です。

使用して分かった固定ソーラーパネルのデメリット

ソーラーパネルの発電量は太陽光の力や日照時間、日射角度によって変わってきます。

冬は日照時間が短く、夕方の4時には外は真っ暗。

さらに太陽の光も弱く、日射角度も低くなります。

真冬の角度は約30度、真夏は約78度と大きな違いがあります。

そのため、車の屋根に真上向きに固定されているソーラーパネルだと、太陽の角度が低い冬場はほとんど光が当たらず、晴れた日でも発電量は2〜3割程度に低下してしまうのが難点です。

冬に長期車中泊をする場合は、固定式のソーラーパネルの他に、外部電源や発電機といった補助的な電力などに頼る必要が出てくるかもしれません。

ポータブル(折りたたみ式)ソーラーパネルとは?メリット・デメリット

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

ポータブルソーラパネルとは折りたたみ式のデザインで、コンパクトに収納でき、持ち運びにも便利なソーラーパネルです。

どこでも持ち運べるので車中泊だけでなく、キャンプや災害時の予備電力として備えておけるのが魅力です。

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

ポータブルソーラーパネルのメリット
⚫︎軽量・コンパクトで持ち運びができる。
⚫︎太陽の出ている方向に向けて日射角度を調整できるので、固定式よりも発電効率が高い。
⚫︎取り付け工事など必要なく、ポータブル電源に繋げるだけですぐ充電ができる。
ポータブルソーラーパネルのデメリット
⚫︎毎回設置するのが面倒。常設ではないので、車から離れる時や就寝時は片付ける必要がある。走行中も充電できない。
⚫︎耐久性がない。雨に弱い。
⚫︎固定されていないので風に飛ばされやすい。

使用して分かったポータブルソーラーパネルのメリット

ポータブルソーラーパネルを実際に使ってみて、一番便利だと感じたポイントは、面倒な取り付けや工事も不要で、ポータブル電源に繋げるだけですぐ充電できること

そして、「自由に動かせる」ことです。

例えば夏場は日陰に車を停めて、暑い日光を遮りたいと思いますよね?

けれども、屋根に固定されているソーラーパネルだと、その日陰によって日光まで遮断されてしまうでバッテリーが充電されません。

そこで便利なのがポータブルソーラーパネルです!

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

車を日陰に停めたまま、ソーラーパネルだけを日当たり良い場所に置けば、車を快適に保ちつつ効率よく充電ができるのです。

さらに、ポータブルパネルには角度を自由自在に調整できるスタンドもついているので、太陽の位置に合わせて最適な角度に調整し、効率良く太陽光を集められます。

太陽は1日の中でゆっくりと移動するため、パネルの角度や位置を移動させていくことで、冬場でも夕方近くまで発電を続けられるので、固定式よりも長い時間充電が可能です。

使用して分かったポータブルソーラーパネルのデメリット

しかし、毎回パネルの設置と片付けが少し面倒で、外出時は充電できないことがデメリットです。

また、車の外に設置するので、パネルを展開できる広めのスペースを確保する必要があります。

道の駅や公共の駐車場では周囲に迷惑がかかり、設置難しいので、主にキャンプ場やRVパークなどの使用が現実的です。

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

設置場所を砂利や土の上にパネルを設置してしまうと、動かすことが多いので汚れが付きやすくなります。

また、強風に弱いという特徴があり、何度か風にあおられてパネルが横転したり動いたりしてキズがついてしまうことも何度か経験しました。

固定式ソーラーパネルと比べて耐久性が劣り、劣化が早い印象を受けました。

こんな人におすすめ!

固定式ソーラーパネル ポータブル式ソーラーパネル メリットデメリット

固定式とポータブル式、それぞれ良い点も悪い点あるのでどちらを選ぶべきか悩みますよね。

700日以上キャンピングカー暮らしをしている私たちの視点から、選ぶポイントとしては、それぞれのスペックの他に「車の中に居る時間」が重要だと感じます。

固定式ソーラーパネルがおすすめの人

短期の旅で観光をメインにする方。

車内にいる時間が少なく、移動や睡眠だけに車を使用するような場合には、車にいない間も継続して充電してくれる固定式のソーラーパネルがおすすめです。

ポータブルソーラーパネルがおすすめの人

逆に、短期の旅だけどキャンプ場などを利用してアウトドアを楽しみ、車内でゆっくり過ごす時間が多い方には、ポータブルソーラーパネルがぴったりだと思います。

そして、車に面倒な取り付け・配線工事をしたくない、車中泊だけでなくキャンプや家でも使いたい方は、ポータブルソーラーパネルとポータブル電源をセットで導入するのがおすすめです。

長期車中泊旅におすすめの選択

長期の日本一周や、1年以上のバンライフをしたいと思っている方は、200W以上の固定式ソーラパネルを設置。

私たちのようにパソコンを使ったり、リモートワークなどで電力を多く消費する場合は、同じように固定式とポータブル式を併用することで、どんな環境にも対応できるのでおすすめです。

まとめ

ソーラーパネルは、太陽光のエネルギーで電力を生み出せる便利なアイテムで、快適な車中泊には欠かせません。

固定式にもポータブル式にも、それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の旅のスタイルや用途をしっかり考えた上で選ぶことが大切です。

ソーラーパネルがあることで、車中泊の自由度も高まり素敵な旅ができるので、自分に合ったソーラーパネルを選び、楽しい車中泊にしてください。