トイファクトリーのハイエースバンコン・アルコーバの実力は?2年乗った率直な感想
目次
愛車「アルコーバ」との出会い
愛犬との車中泊のために、バンコン・トイファクトリーのアルコーバ(走行距離6,200kmの中古車)を、約800万円で購入したことで、私たちの夢だった大型犬との自由な旅が現実のものとなりました。
購入までの経緯
私たちが大型犬との自由な旅を目指したのには理由があります。
宿泊先が制限されたり移動手段が限定されたり、何より移動中の愛犬のスペースを確保するのが常に課題だったのです。
キャンピングカーなら、これらの問題を一挙に解決できると考えました。
購入時のエピソード
数カ月にわたり、ネットで情報を集めては、キャンピングカー販売店を何軒も訪れ、いろいろなバンコンを見て回りました。
この過程で自分たちの好みが明確になり、最終的にトイファクトリーのキャンピングカーに絞り込みました。
当初は新車の見積もりを出してもらいましたが、必要なオプションを追加すると1,000万円を超え、納期も2年後と長期でした。
そんな中、理想的な中古車に出会ったんです。
装備が充実している上、比較的新しく、内装も綺麗だったので、即決で購入を決めました。
アルコーバの基本情報
私たちの愛車「アルコーバ」の基本情報は以下になります
● トヨタのハイエース4WD、スーパーロング、ワイドボディ、ハイルーフのキャンパー特装車がベース
● 車体サイズは全長5,380mm、車幅1,920mm、高さ2,400mm
● 就寝定員2名、乗車定員4名
● 車内レイアウト:中央部に1,640mm×1,200mmの愛犬専用スペース、運転席側後方に就寝スペース、助手席側後方にシステムキッチンとトイレルーム
アルコーバは私たちの旅のスタイルにぴったり
トイファクトリーのアルコーバは、私たちの旅のスタイルにぴったりでした。
二人旅向けのモデルで、外観と内装のインテリアが洗練されていることに惹かれました。
特に気に入ったのは、常設の2段ベッドと愛犬のためのエキストラベッドです。
さらにトイレルームも完備されており、長時間の移動や車中泊でも安心です。
アルコーバにした理由とは?
アルコーバを選んだ1番の決め手は、夫のたっての希望である足を伸ばして眠れる縦方向に設置された2段ベッドです。
さらに、非常時には避難所としても利用できる点が非常に心強く、自然災害などの緊急時にも対応できる安心感があります。
家族や愛犬と共に安全な場所で過ごせるという点は大きな魅力です。
このような多機能性が、私たちがアルコーバを選んだ理由の一つです。
アルコーバは私たちのニーズを満たすだけでなく、旅をより快適で安心なものにしてくれる存在なのです。
愛犬との車中泊のために付けたオプションは ?費用は?
わが家では大型犬を乗せて快適に車中泊するために、様々なオプションを追加しました。
それによって私たちは安心安全な旅を続けられています。
ここではオプションの内容を詳しく紹介します。
リビングやキッチンにつけたオプションとかかった費用を紹介
まず、セカンドシートを展開して作るショートサイズのエキストラベッドに、300mm延長シートをオプションで追加し、L1,640mm×W1,200mmのゆったりしたスペースを確保しました。
かかった費用はエキストラベッド用補助マット37,510円(税込み、以下すべて税込み)です。
さらに、横幅ぴったりのセミダブルサイズの低反発マット(7,480円)を敷き詰め、走行時の振動を緩和させ、座り心地と寝心地を向上させました。
これで大型犬の専用スペースも十分に確保。
エキストラベッドには、ダイネットテーブルを座卓として使用できるように、テーブルの短い脚(テーブル小脚6,160円)を取り付けました。
また、テーブルに埋め込み式のカップホルダー(4,840円)も取り付けましたが、実際にはテーブルを使用していないため、これらのオプションは未使用のままです。
キッチンの機能性を高めるため、タワーキャビネットにビルトインの電子レンジ(45,980円)を追加。
電子レンジを追加したおかげで、車内での調理が簡単になり、レトルト食品やテイクアウトの利用が容易になりました。
外食のために愛犬をお留守番させる時間が少なくなり、愛犬にとっても嬉しい機能となっています。
寝床や収納スペースに快適性を求めて施した工夫とは?
私たちは快適な車中泊を実現するために標準のアルコーバに、いくつかの工夫をしました。
特に、季節に応じた温度管理や愛犬のための快適性向上には重点を置きました。
キャンピングカー内は断熱対策が施されているものの、やはり季節に応じた温度管理が重要です。
そのため、遮光カーテンと断熱シートで直射日光を遮断しています。
断熱シートは、吸盤張付遮光サンシェードで7,470円です。
暑さや寒さに敏感な大型犬のためには、車内での温度管理を人間以上に慎重に行う必要があります。
特に夏場は車内温度が上がりやすく、熱中症のリスクが高まります。
熱中症対策として、換気を良くするため窓を開け、天井に取り付けた換気扇(マックスファン98,670円)で空気の循環を促します。
アルコーバの2重構造のエアロウィンドウには、防虫対策の網戸が標準装備されています。
また真夏にはサブバッテリーで動作するクールコンプシステム(エアコン411,400円)で車内の温度を一定に保ちます。
このシステムの稼働時間を延ばすため、サブバッテリー(50,050円)を追加しました。
一方、冬場は車内が冷え込みやすいため、ヒートサイクルシステムのFFヒーター(高標高センサー付き 290,400円)を使用して防寒対策をする必要があります。
私たちはキャンプ用の防寒シュラフを使用し、愛犬スペースにはヒートテック素材の毛布を敷いて寒さ対策をしています。
また、愛犬の安全性と快適性を高めるため、床にはペット用マットを敷き詰め、滑り止めと冬場の保温効果を兼ねています。
ちなみに、遮光カーテン、マックスファン、クールコンプシステム、FFヒーターは、中古車購入時にすでに装備されていました。
中古車のメリットですね。
私たちと愛犬の両方にとって快適な車中泊環境を実現しました。
車中泊をさらに快適にする装備とは?
快適な車中泊と楽しい旅を実現するため、いくつかの家電のオプションを追加しました。
長距離移動や悪天候時の車内での時間を有意義に過ごすため、リビングスペースには19インチTVシステム(157,300円)を設置しました。
これにより、ニュースや映画を楽しんだり、旅先の情報を得たりできます。
また、音響効果を向上させるため、リアスピーカー(43,560円)を取り付けたため、TVの音声や音楽をより臨場感豊かに楽しむことができています。
特に長時間の移動中や車中泊時に、より快適に過ごせるようになり、オプションを追加して良かったです。
これらのオプションは、単なる娯楽ではなく、旅の質を高め、車内での時間をより快適で有意義なものにするための必須条件だったのだと思います。
お気に入りのポイントと改善したこと、改善したいこと
購入から約2年が経過し、アルコーバとともに過ごすようになり、アルコーバの良さと課題が明確になってきました。
気に入っているポイントと少しの不満点について紹介します。
乗り心地をよくするために改善したこと
最初に気づいたのは、乗用車と比べて振動が激しいことです。
高級ミニバンから移行したため、その差は歴然でした。
特に愛犬のスペースでは長時間の移動が困難、だったため以下の対策をしました。
1、足回りのショック吸収部品の追加
2、シートに低反発マットを設置
3、比較的平坦でまっすぐな道路を走行
4、慎重な運転とスピード調整
これらの対策により、振動の問題はほぼ解決しました。
また、余裕を持って目的地を設定するようになり、旅をより楽しめるようになりました。
特に気に入っている点
全体的に装備が充実していますが、特に気に入っているのはシステムキッチンで、導線が優れている点です。
必要な場所にコンパクトに収納されていて、使いたい場所にコンセントがあるなど、使い勝手がとても良いです。
さらに40L大容量の冷蔵庫は新鮮な食材をたっぷりと収納でき、道中の食事を豊かにしてくれます。
愛犬お気に入りのささみジャーキーも、もちろん入っています。
また、ガラストップのステンレスシンクは愛犬の水入れの収納場所としても活躍し、万が一の揺れも気にすることなく保管でき、重宝です。
豊富な収納スペースがあるため、持ち込んだ荷物をすっきりと整理でき、さらに高級感のあるインテリアは、旅の贅沢さを演出してくれます。
今後の改善計画
とはいえ、まだまだ改善したいことはあるのが実情です。
1、バッテリーの交換:現在のツインサブバッテリー(鉛バッテリー)をリチウムバッテリーに変更予定。夏場の連泊時でもエアコン使用時の心配が軽減されるはずです。
2、レカロシートの追加:夫の希望で、長時間の運転時の疲労軽減のため、検討しています。
これらを改善することで、さらに快適な旅が実現するのではないかと期待しています。
まとめ
トイファクトリーのハイエースバンコン・アルコーバを購入してから約2年、私たちの旅は大きく変わりました。
愛犬との車中泊を通じて、自由で快適な旅のスタイルを実現できたことに感謝しています。
アルコーバの優れた装備や工夫されたレイアウトは、私たちのライフスタイルにぴったりフィットし、特にシステムキッチンや収納スペースの充実は、車中泊旅をより豊かにしてくれました。
もちろん、振動や温度管理といった課題もありますしたが、それらに対処するための工夫や改善策を講じることで、快適さが向上しました。
今後はリチウムバッテリーへの交換やレカロシートの追加を計画しており、居心地の良い快適性をさらに追求していくつもりです。
この記事が、バンコン選びや車中泊を考えている方々にとって参考になれば幸いです。
自由な旅を楽しむための第一歩として、ぜひあなたに合ったキャンピングカーを見つけてみてください。