【中古キャンピングカーでヨーロッパ一周】最初の1カ月は故障・トラブル続き!
気温マイナス2度、シャワーから温水が出ない事件
まず、旅の記念すべき1日目に起きたプチ事件です。
キャンピングカー内の水や電気などのシステムは一通りチェックしていましたが、実際に車中泊するのはこの日が初でした。
1月下旬のイタリア・ミラノで気温は−2度と、とても寒い時期でした。
私たちのキャンピングカーにはガスを使った車内暖房と、ガスを使ってシャワーを温めるシステムがあります。
日中、ガス暖房を使っていて何も問題なかったです。
ところが夜になってシャワーを浴びようとすると、最初の約1分間は温かいお湯が出ていたのにすぐに冷水になり、ガタガタ震えながらシャワーを浴びる羽目になりました。
その後もガスのスイッチをいじったりしましたが直らず、最初の3日間は毎日震えながらシャワーを浴びていました。
やっぱりキャンピングカーで快適なシャワーは難しいんだ、とあきらめかけていたとき、ふと車のマニュアルを見てみようと思ってマニュアル本を開きました。
もちろん全てイタリア語です。
私たちのキャンピングカーのお湯のシステムは、ボイラータンクというタンクの中の水をガスで温めてシャワーで使うしくみ。
ボイラー内の水が無くなったら、お湯も作れません。
翻訳アプリでマニュアルのイタリア語を訳しながら調べたら「緑のランプが消えたらお湯が温め終わったというサインです」と書いてあります!
私たちはてっきり緑のランプが点いていたらお湯OKのサインだと勘違いしていたんです。
ボイラータンク内の水が温め終わってない時点でシャワーを浴びていたため、直ぐに冷水になっていたということです。
もちろんこれは私たちのミス。
キャンピングカーのマニュアル本は分厚く、イタリア語で書かれているので面倒くさくて見ていなかったのですが、やっぱり車のシステムをしっかり把握しておくことは大切だと痛感しました。
鍵を持たず、車の外に締め出された事件
次にイタリアのラ・スペツィアの街に滞在中に起きた事件です。
キャンピングカー専用駐車場に停泊していて、夕暮れ時にすぐそこのゴミ捨て場にゴミ出しに行こうと2人でキャンピングカーを出ました。
この時は車に鍵もかけず、鍵もケータイも持たない状態でした。
ゴミ出しが終わり、キャンピングカーへ戻ったら「あれ、鍵がかかってる!?」、「鍵をかけずに出たはずなのに!!」
私たちのキャンピングカーは2005年製の古い車のため、ところどころガタがきているのです。
ドアの鍵もそのひとつで、多分ドアを閉めた衝撃で内側から鍵がかかってしまったのでしょう。
車の窓も全て閉まっていて、どこからも入れない状態で車の外に締め出されてしまったんです!
どうしよう?どうしよう?と2人で大焦り。
天窓が少し開いている事に気づき、キャンピングカーによじ登って天窓から入る作戦を試みました。
しかし、高さ2m70cmもあるキャンピングカーの天井にはなかなか簡単には登れません。
幸い、駐車場の管理人さんにハシゴを借りることができ、車の天井に登り、天窓から中に入ることに成功!!
最初はどうなることかとヒヤヒヤしましたが、何とか車内に入れて一安心でした。
この件の対策は、絶対に鍵を持たずに外へ出ないこと。
気をつけるしかありません。
キャンピングカーにかかわらず、普通車でも鍵を車内に置いたまま鍵がかかり、締め出された話を聞きます。
その後は、短時間でも外に出るときは必ず鍵を持って出るようにしています。
シンク下の水漏れ、シャワー室の水漏れ
ここまでは私たちの不注意によるものでしたが、次にホントの故障というか不具合について紹介したいと思います。
水漏れはキャンピングカーで起きてほしくないトラブルのひとつです。
しかし、最初の1カ月でシンク下、シャワー室、キッチンの蛇口の3カ所から水漏れが起こってしまったのです!
やっと1カ所が直ったと思ったら違うとこから水漏れ!と悪夢続きでした。
最初の水漏れは、旅の初日に初シャワーを浴びた後に気づきました。
シャワー室の外側の床がビショビショになっていたんです。
シャワー室の壁の繋ぎ目の劣化で、隙間が空いていて、そこから床を伝って水が漏れていました。
コーキングの劣化が原因でした。
コーキングはキャンピングカーの部材と部材の繋ぎ目を保護するシリコンのような接着剤で、水を通さない役割もあり、キャンピングカーではよく使われています。
このコーキングが劣化していたので、急いでコーキング剤を購入し自分たちで修理に挑戦しました。
何とかコーキング剤の塗り直しに成功し、シャワー室からの水漏れもなくなりました。
2カ所目の水漏れはトイレの洗面台の下からでした。
洗面台の下は収納棚になっています。
予備のトイレットペーパーや掃除用洗剤など使用頻度が少ない物を収納していたので、気づくまでに時間がかかりました。
こちらは水漏れの原因がわからず、自分たちではどうにもできなかったので整備工場に持っていくことにしました。
洗面台下の部品の劣化でヒビができていたようで、部品を交換して直してもらいました。
70ユーロ(約1万円)かかりましたが直ってひと安心です。
3つ目の水漏れはキッチンの蛇口。
水がポタポタと漏れて止まりません。
最初は少量だったので大丈夫だろうと思っていたのですが、数日たって朝起きたら蛇口の周りのキッチン台が水浸しに。
これはヤバいと思い急いでキャンピングカー専用の整備工場をネットで探して電話しました。
しかしどこも予定が詰まっているらしく、一番早くて2週間後と言われてしまいました。
どうしようと困り果てました。
そしてネットで修理の仕方を調べたり、蛇口交換の動画などを見たりして、「もしかしたら自分たちで何とか直せるかも!」と根拠もない考えに辿りつきました。
もちろん2人ともこのような修理など今まで一度もしたことありません。
ドライバーや六角レンチを使い蛇口を分解し、中にあるこれが原因かな?という部品を取り出しました。
近くにホームセンターがあったので古い蛇口の部品を持って行き、店員さんに状況を説明。
やっぱりその部品の劣化が原因のようで、新しい部品を購入し、自分たちで修理に挑戦!
ドキドキでしたが、新しい部品に交換したらきれいに水漏れがなくなりました!
今回の修理費は部品代の6ユーロ(約800円)だけ。
整備工場に持っていっていたら絶対もっとかかっていたはずです。
今回の水漏れトラブルで学んだのは、中古車なので部品の劣化は覚悟すること。
専門業者のところへ持っていかないと直せないものもあるけど、自分たちで修理やメンテナンスできる部分もあります。
ネットなどで調べて、直せるものはできるだけ自分たちで直していこうと思いました。
駐車場の柱にボディをグシャッ!!
この事件は旅が始まって3週間ほどたち、車の運転にも慣れてきた頃に起きました。
この日はイタリアの大きな港街・ジェノヴァを通過中でした。
車通りの多い都会の道路をヒヤヒヤしながら何とか通り抜け、水の補給をするために寄ったキャンピングカー専用駐車場で事件は起きました。
都会の駐車場はキャンピングカー用でも狭い場所が多く、こちらの駐車場もそのタイプ。
さらにこの駐車場は時間制限があり、1時間以内に水を補給してゲートを出ないといけないシステムでした。
水の補給に思いのほか手間取り、気づいたらもうすぐ1時間になろうとしていて、急いで駐車場を出ようとゲートを通ろうとしたときに大きな「ギギギィー」という音が。
急いで外を見たら、ゲートのコンクリートの柱に思いっきり車のサイドを擦り付けていたのです!!
キャンピングカーのボディに大きな穴と傷がついてしまいました。
中古車とはいえ、傷などなかったのに買ったばっかりでもう傷つけてしまったと2人してとても落ち込みました。
旅の始めは気が張っていて、とても慎重に運転をしていたけれど、3週間が過ぎて運転に慣れてきて少し気が緩んでいたのだと思います。
時間内にゲートを抜けなきゃと急いでいたのもダメでした。
やっぱりどんなに大型車の運転に慣れてきても気を抜かず、急がず、サイドミラーなどをしっかり確認して慎重に運転することが大事です。
まとめ
今回起きたトラブルは自分たちのミスや不注意によるものもあれば、出費があったものもあり、落ち込んだりもしました。
ただ、私たちにとってどれも学びになったと考えています。
最初の1カ月でいろいろと経験したことで、これからさらに気をつけて旅ができるようになったと思います。
これらのトラブルは海外だけでなく日本でも起こりうる可能性があります。
これから車中泊やキャンピングカー旅をする方は、ぜひ参考にしてください。