車中泊で快適な島旅をするならカーフェリーがおすすめ?!




何事もやる気次第


関東の人が奄美・沖縄へ自分のクルマと共に行くことは、私が頻繁に行っていた頃より難易度が高くなってしまったことは前述の通りだが、自分のクルマと島を旅する方法はカーフェリーを利用する以外にもなくはない。

クルマだけ貨物船で送って、人間は飛行機で行く方法だ。

荒波

実はその方法で、かれこれ2ヶ月以上夏の南国奄美で車中泊旅を堪能している知人がいる。

その人物は30代半ばの女性で、私のような危うい自由業・自営業者でもなければフリーターでもなく、ちゃんと定収入のある会社員だ。

仕事はどうしているのかと言えば、リモート会議とかで今のところなんとかなっているようだ。

コロナ禍の受難を逆手に取って利用しているようなことになっている。

そして、彼女はなんと自動車免許を取得してから10年以上ほぼペイパードライバーだったにも関わらず、私や私の周囲の人達の影響を少なからず受け、今年の確か4月か5月頃に突然ハイエースを購入してしまったばかりなのだ。

しかも現行の200系ではなく、見た目を気に入って100系だ。

最初のうちははっきり言うと運転が上手くないと言うより、具体的に言えば私が半日で進む距離を車内で一泊入れて進むようなペースで移動しながら車中泊と運転の経験を重ね、車内も次第に自分でカスタマイズしていった。

ハイエース

そして、愛車の100系ハイエースを家にして、この夏は奄美で暮らすことを決意(奄美には大島以外に徳之島なども含め以前にも行った経験がある)し、とっとと行動に移してしまったのだ。

ここで「費用はいくら?」「具体的にどうやってやるの?」のような質問はナンセンスだ。

やる気のある人は調べればわかるようなことをやたらに人に訊こうとなどしない。さっさと自分で調べて、思い立ったら実行に移してしまう。

そんなものだ。

また、彼女の行動を見ていると、夏の車中泊の暑さ対策について「標高の高いところや涼しいところに行くこと」などと真顔でアドバイスしているベテランて?と思えてくる。

彼女は「何処か」に行きたかったのではなくて、夏の南国奄美に行きたかったのだ。

海岸

だから、暑くて汗疹だらけになろうと、ネズミに網戸を齧られようと、そんなことなどものともせず(と言うとさぞかし逞しそうな人を想像してしまいそうだが、見た目は至って普通の快活そうなタイプの女性)、やりたかった南国での車中泊生活を淡々と実行し、堪能している。

そんなだから、あちこちのシマ(奄美では集落のことをシマと言う)にすぐに多くの知り合いができ、どこへ行っても可愛がられていた。

ハイエース

島の旅を楽しむ上で非常に重要だと思うことの一つは、自分と世間の間に壁を作ってしまったり、自分達だけの殻に閉じ籠らないことだ。

媚を売るような態度をとる必要など全くないが、普通に楽しく人と接していればシマの人達は優しく受け入れてくれる

その方が何倍も島の旅は楽しくなると私は思う。

これぞリアルなVANLIFE


自慢するわけではないが、キャンプ歴40年以上にもなると、アウトドアや車中泊関連の写真や文章を見れば、ウソくさいものとリアルはすぐに見分けがつくようになってしまった。

ハイエース車内

人も乗せて散らかり気味の車内のこの写真、普段はもう少し綺麗にしているのだけどと、本人は少々心外に思うかもしれない。

しかし、これぞリアルなVANLIFEの車内だ。