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ついつい真似したくなる「バンライフ」本当のところ&デメリット




バンライフのデメリット2.毎日続くお風呂&宿泊場所問題


温泉

クルマで移動をしながらのバンライフ。

1箇所に長期滞在する場合を除いては、どこでお風呂に入るか、どこで車中泊をするかという「入浴施設&宿泊場所探し」を毎日毎日、バンライフを続ける限りずーっと繰り返していかなくてはいけません。

お風呂や車中泊スポットもほとんどが有料ですから、特に節約中などは予算内におさめるために、できるだけ安価な施設を探す必要があります。

また自分のいる場所、滞在予定の場所付近に施設がなければ、予定を前倒しして翌日滞在する予定だった場所までクルマを走らせたり、急遽予定外の場所まで移動する、なんてことも・・・。

現在有料の車中泊スポットの中には、シャワーやお風呂などが完備されている施設もありますので、そういう施設をチョイスすることで手間や時間を多少減らすことはできます。

しかし自宅と違い「入りたい時にお風呂に入り、疲れたらすぐ布団に入って寝る」ということが、バンライフではちょっと難しいということを事前に理解しておいた方が良さそうです。

移動をしたり調べたりする時間も必要になってきますので、予算もスケジュールもある程度の余裕を持たせておくことが大切になってきます。

バンライフのデメリット3.家がなくても住民票の登録は必要


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「家を手放す」といっても、日本で暮らす以上は「住民登録」というものが必要になってきます。

多くのバンライファーが実家の住所で住民登録をしたり、兄弟や親戚などにお願いをして同じ住所に住民登録をさせてもらっているようでした。

このあたりは、出発前に「住民登録をどこでするか」を家族や友人等に相談しておく必要がありそうです。

また郵便物も、自宅がなければ受け取りがなかなか難しいのが現実。

コンビニや郵便局でも受け取りはできるのですが、自分がその時いる場所か、受け取り時に滞在予定の場所の周辺店舗で受け取りをしなければいけません。

そのため、受け取りが終わるまで自由に移動ができなかったり、受け取りのためにスケジュールを変更する必要が出てくる場合もあります。

自宅のように不在でもポストに届けてもらえる、という気軽さがなくなるという点は、特に面倒くさがりさんにとってはデメリットといえるのかもしれません。

バンライフのデメリット4.夫婦や家族、24時間ずっと一緒はストレスになることも


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夫婦やカップル、家族一緒のバンライフは、移動も食事も睡眠もずーっと一緒に過ごすことになります。

別々に過ごすのはトイレとお風呂だけ、ということも多く「狭い車内でずっと一緒」というのは、なかなかにストレスが溜まるものです。

筆者も1週間程度の車中泊旅に何度か夫と出かけたことがありますが、普段なら気にならない些細なことがきっかけとなり、ケンカをしてしまった、なんてことが多々ありました。

気分を入れ替えようにも狭い車内ですから、行動範囲も限られます。長期のバンライフの場合は「揉めたから今日は帰る」ということもできません。

どんなに仲が良くても、相手の言動・行動にイラッとしてしまうことはあります。運転や移動などで疲れていればなおさらです。

家族であっても、長時間ずっと誰かと一緒にいることが向いていない、と思うのであれば、思い切ってソロのバンライフを目指すか、バンライフ自体を諦めた方がよいのかもしれません。

失敗を避ける!一定期間の「お試しバンライフ」を勧める理由


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バンライフのメリットとデメリット、どちらもしっかりと理解している方でも、バンライフが自分に向いているのかどうかは実際に体験してみないことにはわからないですよね。

そんな方におすすめなのが、一定期間キャンピングカーをレンタルしたり、自家用車を利用してする「お試しバンライフ」。

お休みが取れそうなところで車中泊を1〜2泊程度からスタートし、少しずつ期間を伸ばして、最終的には最低でも2週間程度、自宅から離れた場所でクルマでの生活を体験してみてください。

最初の車中泊で早々に躓くこともあると思いますが、改善を重ねて長期間の車中泊をする頃には、年単位でのバンライフが可能かどうか、ある程度の想像がつくようになると思います。

何度かの1〜2泊程度の車中泊&2週間程度のクルマ生活をしてみて「大丈夫!」と思えるのであれば、バンライフに向いている可能性は高いです。

もちろん、バンライフを実践してみて「2週間は楽しかったけど1ヶ月以上となるとつらかった・・・」となる可能性もあります。

その可能性を加味しても実現したいと思えるのなら、その想いはホンモノなのではないでしょうか。

「バンライフ」のメリット&デメリットをよく理解してから決断を


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今回は「バンライフ」のリアルな部分や、デメリットと思われる部分についてご紹介しました。

ちょっと厳しめな内容を書いてしまった部分もあるのですが、実際にバンライフをしようと考えているのであれば、今回ご紹介したデメリットを完全に避けるというのは難しいです。

記事を読んでみて「自分には難しい」と感じたのなら、無理にバンライフをスタートする必要はありません。

現在の生活を維持しながら休日ごとに車中泊を楽しむ」という方向へシフトするのも、全然アリだと思います。

良い部分があれば悪い部分も当然あります。

しかし、実際にバンライフを楽しんでいる方々は、その悪い部分を乗り越え、メリットを最大限に生かして充実した生活になるよう、毎日努力をされているのだと思います。

いずれにせよ、バンライフのメリット・デメリット両面を時間をかけてよく調べ理解し、お試しに短期間の車中泊旅を経験してから、バンライフを実現するかどうかの決断を。

そうすることで、後悔のない、楽しいバンライフになるのではないでしょうか。