車のエアコンが効かない原因とは?車のエアコンの仕組みや対処法も紹介

車のエアコンが効かない原因とは?車のエアコンの仕組みや対処法も紹介




車のエアコンが効かないときの対処法


もし、車のエアコンが効かず「トラブルでは?」と感じたら、以下で提示したポイントに従って故障かどうかをチェックしてみてください。

もし、故障の疑いがあれば、修理に対応している最寄りの整備工場や自動車販売店(ディーラー)へ持ち込むとよいでしょう。

  • エアコンの設定温度を低くする

  • 車内温度の変動を防ぐ


真っ先に試したいのはエアコンの設定温度を低くする方法です。

温度を限界まで低くし、社内の空気循環を「内気」に切り替えます。

もし、この状態で冷えた空気が出ないようであれば、エアコンの機能が故障していると疑ってよいでしょう。

もし、エアコンが故障しているとの疑いがあれば、車内温度の変動を防ぎつつ、最寄りの整備工場や自動車販売店へ持ち込まなければなりません。

夏場や冬場などの季節や晴・雨などの天候に沿って、「窓を開けて風を通す」「日陰に退避する」などの行動を取りつつ、車を安全に移動させましょう。

夏場は気温が高く熱中症になりやすいため、エアコンが使えない状態での運転は危険を伴うからです。

車のエアコンは修理できるの?


©MICHAEL ZECH/stock.adobe.com

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車のエアコンは、エアコンフィルターの交換以外は専門知識が求められるため、車の所有者自身で修理を行うのは難しいでしょう。

お乗りの車が車検・点検整備でお世話になっている自動車販売店や整備工場などで、整備士による修理を依頼することとなります。

この項目では、車のエアコンが修理できる場所と、修理にかかる費用の目安をピックアップしてみました。

車のエアコンが修理できる場所


車のエアコンを修理して貰う際、以下の場所が挙げられます。

  • 自動車販売店

  • 整備工場

  • カー用品店

  • ガソリンスタンド


普段、車検や点検で立ち寄る機会が多い自動車販売店以外では、整備士資格を持ったスタッフがいる民間の整備工場やカー用品店、ガソリンスタンドにて依頼するのが安心です。

場所によって「作業工賃」や交換に使うパーツ代が異なるケースがあるため、依頼の前に見積もりを取るとよいでしょう。

車のエアコンを修理する際にかかる費用


車のエアコンを修理する際にかかる費用は、故障箇所や交換パーツによって差があります。

簡単にではありますが、エアコンの修理にかかる費用を項目ごとにピックアップしてみました。

  • エアコンガスの補充:3,000円~5,000円

  • エアコンガス配管の修理:20,000円~50,000円

  • コンプレッサーの交換:50,000円~100,000円

  • ブロアファン用モーター交換:20,000円~30,000円

  • サーモスタット交換:10,000円程度

  • エンジン用冷却水交換:5,000円程度


エアコンガスの補充やエンジン用冷却水の交換であれば1万円以内の予算で済みますが、他の故障修理や交換は万単位となるケースが多いようです。

例えば、エンジンガスが循環するための配管を修理するのに2万円から5万円程度、ブロアファン用のモーター交換で2万円から3万円程度となります。

また、車のエアコン修理で“重症”にあたるのがコンプレッサーの交換です。5万円から10万円程度と範囲が大きく、車自体の買い替えも検討に入るほどの費用がかかるケースもあります。

これらの修理交換の費用は、自動車販売店や整備工場などの場所でも異なるケースがあるため、各所で見積もりを取り比較するのが重要です。

車のエアコンのメンテナンス方法


車のエアコンは、修理や交換以前に所有者が適切なタイミングでメンテナンスをすれば、故障に見舞われる心配が少なくなって長く使えるようになります。

所有者自身で取り組める、車のエアコンのメンテナンス方法は「エアコンフィルターの交換」です。

エアコンフィルターの交換自体は、自動車販売店などで車検・点検を受ける際に併せて交換してもらったり、個別に交換を依頼したりできます。

しかし、所有者自身で交換するのも難しくないので、工賃分の費用を節約したいなら取り組むべきかもしれません。

エアコンフィルターの交換手順は以下の3段階となります。

  • 助手席側のグローブボックスを開けて取り外し、エアコンフィルターが見える状態とする

  • エアコンフィルターを固定している留め具を外し、本体を引き出す


交換用のエアコンフィルターをはめ込む

グローブボックスを開けてエアコンフィルターが見える状態にする


エアコンフィルターは、車種により配置されている箇所が異なるケースがあるものの、大半は助手席側のグローブボックスを開けると目視できる場所に設置されているようです。

先にグローブボックスを開けて、交換できる位置にあるかチェックしてみましょう。

目視できる位置にエアコンフィルターがあれば、開けたグローブボックスを取り外してみましょう。

グローブボックスはピンが引っかかることで開け閉めが可能であり、側面をヘコませるようにすることでピンが外れて、紐でぶら下がった状態となります。

この状態で、エアコンフィルターが取り出しやすくなるでしょう。

エアコンフィルターを固定している留め具を外し、本体を引き出す


グローブボックスが外れたら、エアコンフィルターを取り出します。

フィルターを取り出す際に注意したいのは、ツメで固定されていたりフタがされていたりする点です。

フィルターはプラスチックのパーツで四方あるいは一部を覆っているため、壊してしまうと別途交換パーツを手配することとなります。

作業は慎重に進めるのがよいでしょう。

交換用のエアコンフィルターをはめ込む


古いエアコンフィルターを取り外したら、交換のために用意した新品へ差し替えて元の位置に差し込みます。

もし、ツメで固定されていた、フタをしていたなら誤りなく元の状態へ戻しましょう。

グローブボックスを元の位置に戻したら作業完了です。

交換の目安は、使用期間が1年程度経過した、もしくは走行距離が1万kmを超えたあたりとなります。

交換にかかる時間も手慣れた人であれば10分程度で終わるため、休日に車を走らせる前か、洗車の際に交換するのがおすすめです。

エアコンフィルターの交換は車の所有者自身が手軽にできるメンテナンス方法となるため、インターネットショップやカー用品店などで交換用の新品を入手してチャレンジしてみましょう。

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ライター:長谷川 優人