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海外の交通ルール

ヨーロッパでのキャンピングカー運転必須!知っておきたい交通ルールと注意点



ヨーロッパでのキャンピングカーにおける交通ルール

日本とヨーロッパの交通ルールの違い

ヨーロッパ 交通ルール

⚫︎ヨーロッパではMT(マニュアル)が主流です。

日本の運転免許があればヨーロッパでも運転は可能ですが、日本のように「マニュアル」「オートマ」と区別されていません。

ヨーロッパではまだまだマニュアル車が多く、レンタル車やキャンピングカーのほとんどがマニュアルです。

オートマの免許しか持っていない方は注意がしてください。

⚫︎日本とは逆の右側通行、そしてハンドルも左側です。

イギリス以外のヨーロッパの国々はほとんどが右側通行なので注意しましょう。

しばらく乗っていれば慣れますが、全てが逆なので最初は頭がこんがらがって、どうしても戸惑ってしまいます。

走行車線は右側、追い越し車線は左側、右折・左折時の走行方向など、気を付ける点がたくさんあります。

ヨーロッパ 交通ルール

⚫︎ラウンドアバウトが多い!

ラウンドアバウトとはヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつで、信号機がなく、中央に円形の島があり、その周囲を反時計回りでクルマが進む仕組みとなっています。

日本ではあまり一般的ではないですが、ヨーロッパやアメリカではとてもポピュラーです。

円形の島の中央部分を装飾に使われることも多く、カラフルな花壇や観光モニュメントなども飾ってあったりするので、それらを鑑賞しながらドライブするのもひとつの楽しみです。

車に積んでいないと違反になるもの

ヨーロッパ 交通ルール

乗用車だけでなく、キャンピングカーで装備が義務化されているアイテムがいくつかあります。

地域によっては冬場に冬タイヤの装着、そしてタイヤチェーンを車に積んでいることが義務化されています。

その他に、三角表示板、消化器、反射ベスト、ファーストエイドキットなど国によって異なる装備が義務付けられていたり、任意だったりとするので訪問する際には事前に各国のルールを確認することが大事です。

車のサイズと重量に注意

ヨーロッパ 交通ルール

普通免許で運転できるキャンピングカーの総重量は3.5tまでとなっています。

つまり、乗車する人を除く、車に積んでいる荷物全ての最大積載量が3.5t以下でないといけません。

工場から出た空っぽの状態で車両重量は3.2t近くあるので、バッテリーやソーラーパネルなどの重たい装備をどんどん取り付けたり、アウトドアテーブルやチェア、自転車など荷物を増やしていくとあっという間に重量オーバーしてしまうので注意が必要です。

重量チェックは車検時だけでなく、走行中に警察官に停められその場でチェックされることもあります。

違反した場合は罰金があるので気をつけましょう。

キャンピングカーの総重量は「トラックスケール」と呼ばれる、乗るだけで車両の重量や車両に積み込まれた積荷の重量を測れる大型の計量器を利用します。

トラックの出入りが多い工場地帯など、至る所に設置されているので、自分の車の重さをしっかり把握しておくと安心です。

道路標識

ヨーロッパでは日本とは異なった道路標識のため、最初は少し困惑します。

国ごとにデザインや色、形は違いますが、中には数字や公用語で表記されているのも多いので、ちょっとしたニュアンスで意味を理解することもできます。

キャンピングカーで走行時に注意した方が良い標識をいくつか紹介します。

標識 ヨーロッパ 交通ルール

①キャンピングカー通行、駐車禁止のマーク:赤マルにキャンピングカーマークのあるものや、赤い斜線があるものは禁止の意味があります。
②キャンピングカー専用駐車場:キャンピングカーマークに「P」がある標識は駐車OKの意味です。
③トラック通行禁止:トラック専用の標識で、キャンピングカーは通行できますが、大型車は何らかの理由(狭い路地や橋、トンネルなど)で通行できないということなので警戒して通るようにしましょう。
④高さ制限:高さ3m50cmまでの車は通行可能、トンネル前などによくある標識です。キャンピングカーの高さをしっかり把握するのが良いでしょう。
⑤車幅制限:ヨーロッパは狭い路地が多いので注意です!
⑥車長制限:山道でよく見かける標識です。トラックだけでなくキャンピングカーも共通なので要注意です。

大都市や歴史地区ではキャンピングカーでの侵入が禁止

ヨーロッパ 交通ルール

ヨーロッパではミラノやパリ、ベルリンなどの観光都市では、街の中心地や旧市街、歴史地区など一部のエリアは、商業車や居住者以外の一般車両の乗り入れを禁止にしている地域があります。

主に車の台数を減らすことで排気ガスの抑制や渋滞緩和などを目的としていて、早朝や夜間、週末は規制がなく、平日の日中に制限がかかっている地域が多いです。

特にディーゼル車の乗り入れを禁止している地域が多く、キャンピングカーはディーゼルがほとんどなので要注意!

規制を示す標識も小さく、見逃しやすいです。

私たちも一度間違えてミラノで禁止区間に入ってしまい、短い距離でしたがバッチリとカメラに収められたようで、後日郵送で違反金の請求が届きました。

国によって禁止区域やルールが異なるので、訪問先の都市についてあらかじめ情報を確認した方が安全です。

ヨーロッパでキャンピングカーを運転する時の注意点

ヨーロッパ 交通ルール

ヨーロッパでキャンピングカーを運転する時の注意点を紹介します。

まずは車体の大きさに注意です。

上記でも説明したようにヨーロッパには狭く入り組んだ路地や高さ3m以下の低いトンネルが多いのです。

運転している車の高さ、幅、長さをしっかり把握し、道路標識に注意しながら運転するのが大切です。

なかには、田舎町に入ると道路標識がない場所も存在します。

石畳の道や家が密集している地域で、「先に進むの難しいそうだな」と少しでも感じたら引き返すようにしましょう。

車1台分しか通れない2方向交通の道で対面車が来てしまい、狭い路地をバックしながら広い箇所まで引きかえすはめになってしまったりと大型車だと色々と注意しなくてはなりません。

その他驚いたのが、放牧飼いの羊や牛などの家畜が普通に道路を通過することです。

山間部や農業地帯に多く、時には20匹以上の大行列が車と一緒に一般道路を移動していることもあります。

最初はビックリしますが、遭遇率がとても高くそれが普通になります。

このように、動物が道路を通過することがよくあるので注意が必要です。

海外のSNSでたまに見かけるキャンピングカーやバンライフでの走行中に「ベッドで寝ながら」「料理しながら」の運転はいっけんするとクールですが、こちらは日本と同様NG行為です。

走行中は運転手、助手席、後部座席も全てシートベルトの着用が義務付けられています。

さらに、走行中はガスなどの家のシステムも全部オフ状態にしなくてはいけないので、料理はもちろんトイレなども行けません。

それらの設備を利用する場合は必ず停車してから利用しましょう。

まとめ

ヨーロッパでの交通ルールやキャンピングカーで運転する時の注意点を紹介しました。

日本とは違った驚きの交通ルールや見慣れない標識でいっぱいです。

ヨーロッパは何ヵ国も隣国し合っていて簡単に車で隣の国へ入国が可能ですが、各国で交通ルールが異なるので事前に確認し、海外でキャンピングカーを運転する際は、十分に気を付けましょう。