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話題のポータブルクーラー「 EcoFlow Wave」の最適な使い方は?!実際に稼働してみた!検証第二弾



稼働してみた実際の結果

道の駅駐車場で停車中

この状態で『比較的気温の落ち着いた夕方』と、『日の照りつける酷暑の日中』に実験してみた。

結果は、気温の落ち着いた夕方は冷気が当たっているところだけでなく、室内の気温が下がって行く実感を得ることができた

しかし、日の照りつける酷暑の日中はスポットクーラー的に風の当たる場所は冷たい風を感じることはできても、外から車体が温められる力に負けてしまうのか、残念ながらいつまで経っても室内全体の気温が下がって行く気配が感じられなかった

また機器が頑張る程、排熱も高温になる。

外に排気しているとは言え、ダクトや躯体から発する熱も室温を上昇させる見逃せない要因となってしまう。

極力ダクトが短くなるような位置に本体を設置するとか、断熱性の高い素材でダクトを巻くなどすると、効率がアップするのではないかと思う。

とは言え、そもそも日の照りつける暑い時間帯に駐車して、車内に留まっているシチュエーションなど、少なくとも私にはあり得ないことなので、この実験は無理矢理な感じではある。

クルマで出かけたら日中は外にいるか、走行しているかのどちらかだ。駐車して車内に留まることがあったとしても、日影を選んで駐車をするなどの工夫をする。

こういったことも踏まえて性能を評価する必要はあると思う。

EcoFlow Waveを車外に設置

車外に設置してみた

個人的には道の駅やSAの駐車場で仮眠する際に使用できなければ意味がないと思う(あくまで私個人の使い方として)のだが、キャンプ場やRVパークで使用するなら上の写真のような使用方法もあり得るので、これも試してみた。

ダクトで冷風を入れる

車内に設置した場合は温風の出る側にダクトを付けたが、冷気の出る側に取り付けるためのファンカバーも付属し、このように冷気が出る側にダクトを取り付けることもできる。

この方法なら、当然ながら車内が広くなる。車内に置いた場合より室内が静かな上に、ダクトや本体が発する熱が室内に籠らないなどのアドバンテージがある。

実際、日中も車内に置いた時より冷え具合が良かったように感じた。

ただし、オーニングの下に置くなど雨対策は必要で、使える場所は盗難などの心配の少ない安全性の高い場所に限られる。

また、「道の駅やSAの駐車場で仮眠する際に使用できなければ意味がないと思う」と書いたが、これをそういった場所でやるのはモラルを欠いた行為になってしまうと思う。

リアゲートに設置

キャンプ場やRVパークで使用する方法としては、カーサイドテントやリアゲートのテントを利用するのも良いと思う。

上の画像ではテントの後のパネルを開けているが、このようにして温風をダクトで外に排気してテントを閉じれば、涼しくて心地良い空間を作ることができて、これもなかなかに快適だ。

凝結水の排水

凝結水を排水

冷風と同時に温風も発生してしまうのがクーラーの宿命と書いたが、凝結水が発生してしまうこともクーラーの宿命だ。

1回目の検証記事でも書いたが、Waveにはその凝結水を自動的に蒸発させる仕組みが備わっている。

排水ホースの取り回しを省くことができてこれは大変便利な機能だ。

また、蒸発が追いつかず満水になった場合は自動停止する機能も備わっている。

しかし、湿度が70%以上になるような高湿度の環境下では排水パイプの使用が推奨されているのだが、蒸し暑い日本の夏では湿度が70%以上になることも少なくない。

水を排水中

車内に設置して実験した際も排水パイプを付け、水受けにペットボトルを使用した。

しかし、車内ではなく自宅の部屋で実験した際には、Wave本体をドアの外に置き、少し開けたドアの隙間からダクトを介して部屋に冷気を取り入れ、満水になったら本当に自動停止するのかも試したくて、あえて排水ホースを付けずにいた。

ところが、その際に私はちょっと迂闊なミスを犯してしまったようだ。

蒸し暑い晩だったが、この方法で6畳程度の広さの部屋は十分に冷え、至って快適に眠ることができた。

あまりに快適で、途中でWaveが停止したか否かも気付かぬまま朝までぐっすり眠ってしまったのだが、朝起きてドアを開けたらWaveの周りの床が濡れていた。

どうやらドレンプラグがきっちり閉まっていなかったようで、そこから凝結水が漏れ出してしまったようだった。

ドレインプラグの線

排水ホースを使用しない場合は、このゴムキャップがきっちり閉まっていることを確認しておく必要がある。

私はうっかりやらかしてしまったが、これは注意したほうが良さそうだ。

EcoFlow Waveの最も合った使い方

実験に使った私のキャラバンは標準ルーフのナローボディーではあるがスーパーロングだから比較的室内は広い方だ。

しかし、キャラバンスーパーロングの中でも実際のところWaveは結構場所をとることは否めない。

車で持ち運び

車内で置き場所を移すのも案外億劫に感じた。

ましてDELTA Maxと併用すると相当なスペースを割くことになり、ダクトや配線の取り回しなども含め、設置場所を割と綿密に考えておく必要があり、継続的に使用するのであれば、しっかりとした排気口を作ることも必須だ。

となるとポータブルクーラーではなく、最初からどこかに固定されたポータブルではないタイプのクーラーやエアコンの方がむしろ合理的のようにも思えてしまう。

色々やってみて感じたことは、あくまで私の個人的な感想ではあるが、Waveはハイエース・キャラバン程度のサイズのクルマの中に置いて使うより、室内の広さに余裕のある大きなキャンピングカーの中やカーサイドテント、リアゲートテント、車とは独立した大きめのテントなどで使う方が向いているのではないかということだ。

VANやキャンピングカーの中で宿泊すると言うより、SUVでもステーションワゴンでもピックアップトラックでも、とにかく十分荷物を積めるクルマであればクルマのタイプは問わず、クルマ+テントでテント泊する際に使用するのが、最もポータブルならではの特性が活かすことができる合理的な使い方であるように思った。

これまでテントでクーラーなんて考えたこともなかったし、今回はそれを試しはしなかったが、今までにないキャンプ体験ができそうな気がする。

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