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格安で車中泊仕様車をDIYしている人たちに遭遇! アウトドア×カスタムカーイベント「Let’s chill out」リポート!!




Vancamp Japan主催者は元ジムニー乗り。


 

Vancamp Japanを主催している小濱さん

Vancamp Japanを主催している小濱さんはキャンプ歴10年ほどで、もともとはスズキのジムニーにテントを積んでキャンプ場に行っていたそう。

カスタムカーの車内

4年ほど前にたまたま海外のサイトで「VAN LIFE」というスタイルがあることを知り、ちょうどテントの設営・撤収の時間がもったいないと思うようになっていたときだったので、「キャンプ場で、テントの代わりに車内で寝ればいい」と気づいて、ジムニーから現在乗っている約20年落ちの中古の三菱デリカに買い替え。

三菱デリカ

DIYで内装を車中泊仕様に改装して、外装も河原でハケとローラーで好みの色に全塗装してしまいました。

車内の写真

車内改装のいちばんのポイントは、運転席からリアドアまでウオークスル―にしたこと。

全面フラットのベッドにしてしまうと、リアドアからの荷物や人の乗り降りが不便。

これをなんとか解決したかったからだそうです。

車内の写真

しかも、ウオークスル―のときは右側に一人用のベッドのみですが、家族もいっしょのときはベッドと左の棚の間にベニア板を渡してフラットなベッドにもできるようになっていて、そのときどきの利用人数に合わせてフレキシブルに使える工夫もしています。

後方から撮った写真

気になる材料費は、全部合わせても「ひと桁万円だと思います」ということなので、車両代以外はほとんどお金をかけずに、テント泊から車中泊キャンプに移行したことになります。

アウトドアショップ勤務の経験を活かして、魅せる内装をDIY。


Vancamp Japan主催者でもあるヘンミマオさん

もうひとりのVancamp Japan主催者でもあるヘンミマオさんは、キャンプのインストラクターをしていて、元々はアウトドアショップで店長をしていました。

ずっとテントを張ってキャンプをしていたのですが、先ほどの小濱さんと同じく「車で寝たらもっとラクにキャンプできるかな」と思っていたところ、走行5万kmで30万円の中古バンを見つけて即買い。

DIYした中古バンの車内

アウトドアショップでは売り場づくりも担当していたので、バンの改装でも「魅せる収納」を意識したそうです。

DIYの材料はほぼホームセンターで購入。

中古バンの写真

かかった材料費はきちんと合計してないものの、今のところいちばん高かったのが外装と室内を自分で塗ったときのペンキ代で2万円くらい。

ベッドスペース

買ってから2年半ですが、今でも車内のあちこちを改装中で、「中古の安いバンなので、失敗してもいいやという感覚で、天井のフレームでもばんばんビスを打っています」というように、思いきりDIYを楽しんでいます。

Vancamp Japanの公式サイトはこちら

車中泊仕様のDIYが高じて、オーダーメードのビルダーに!


映像クリエイターの松尾さん

キャンプ好きだった松尾さんのお仕事は映像クリエイター。

仕事であちこち遠出することも多いため、「宿泊場所としても使えて、出先で動画編集もできて、キャンプにも使える車があれば」と考えていました。

以前からDIYで自宅の壁を張り替えたりしていたこともあり、車も自分で好みのものを作れるのではないかと思いついて車中泊仕様車の製作に取りかかったそうです。

DIYした車内

そこから7カ月かけて、電気の配線なども独学で学びつつ完成したのが現在乗っている上の写真のハイエース。

旅先での動画編集にも耐えられるように300Ahのサブバッテリーを2つ積んでいます。

車内の写真

見ての通り、素人が初めて作ったとは思えない仕上がり。

評判が評判を呼び、「私にも作ってほしい」というオーダーが入るようになったというのもうなずけます。

すでに3台を製作。

車内の写真

映像クリエイターと並行して、車中泊仕様車のビルダーになってしまいました。

オークションでの中古車の仕入れから内装の製作、構造変更して車検を通すところまで一括してワンストップでオーダーできるのが特長

予算と用途を伝えると、自分好みの世界に一台を作ってくれるとのことなので、新車のキャンピングカーは予算的に難しいという方や、既成モデルにはピッタリくるキャンピングカーがないという方の強い味方になってくれることでしょう。

松尾さんのインタグラム

中古の国産のバンをDIYで改装。安く車中泊デビューする最短距離かも。


キャンプに行きたいけれどテントを張るのは面倒。

車中泊はしたいが、本格的なキャンピングカーは中古車でもなかなか手が届かない。

こういうケース、少なくないと思います。

車内の写真

こちらはVancamp Japanに参加していたMIKAMIさんのハイエース。ここまで仕上げて車両価格、全塗装込みで約150万円だそうです。



それならVancamp Japanの集まりに参加していたみなさんのように、中古のバンを買って自分で好きなように車中泊仕様に改装してしまうというのは一つの近道ではないでしょうか。

DIY車内

同じくVancamp Japanに参加していたAYAKAさんのハイエース。足掛け1年かけてDIY。車両、塗装、内装合わせて費用は約200万円とのこと。



ポイントは国産車であること。

けっこう旧い中古車でも日本車なら、そんなに故障の心配もないはずなので、絶対大丈夫とは言えませんが、維持費も少なくて済むはずです。

さらに言うと、割安に買うには「元業務用」を狙うのがコツのよう。

前述のVancamp Japanの小幡さんのデリカは助産院で使われていたもの。

近所の送迎に使われていたようで、約20年前のモデルですが走行距離は3万5,000kmほどだったそうです。

同じくVancamp Japanのヘンミマオさんの場合は電話工事に使われていた車だそうで、初めからセカンドシートはなく、荷室(居室)は完全な箱の状態。

シートを取ったりして定員が変わると必要になることがある構造変更はしなくてよいので、そのまま自分好みの棚や机やベッドを載せて広々と使っています。

上の項でも触れましたが、これが走行約5万kmで30万円。

1~2人旅と割り切れば願ったりかなったりの1台です。

そして極めつけは松尾さんのケース。

平成20年式、走行5万kmのハイエース・コミューターをオークションで、約50万円で落札しました。

ハイエース・コミューター

実は松尾さんのハイエース・コミューター、元は霊柩車だったそうで、それもあって割安の落札価格になったようです。

霊柩車は極端な例かもしれませんが、車中泊のベース車を探すときは、「元業務用」だと年式や走行距離の割に価格が安い場合があることを、気に留めておくとよいでしょう。

いずれにしても、国産の中古のバンを手に入れて、気兼ねなく車中泊仕様に改装してガンガン使い倒す。

Vancamp Japanに参加している方々の車を見ていて、良い選択だと思いました。