DIYで機能拡張のススメ! キャラバンカーの荷室にパイプを取り付けてみました。
制作の流れ
次は、いよいよ具体的な作業の流れです。
荷室天井へのルーフインナーバー取り付け、下段サイドへのパイプ取り付け、そしてカーテンの取り付けと3つに分けてご説明します。
ルーフインナーバーの取り付け
① ハンドカッターを使い、1500mmのイレクターパイプを必要な長さに切断。サイド用の2本は各1300mmに、センター用のあとの2本は1320mmに切りました。キャップをはめやすいように、切断面のバリをやすりなどで削り取ります。
② サイド用のパイプに「J-49 パイプアウターキャップ」を接着剤で取り付け。
また、センター用のパイプに「J-110A パイプインナー用ジョイントキャップ」を接着剤で取り付けます。
③ 天井部分の両サイドにユーティリティナットのキャップがあるので外します。片側6個、両サイドで計12カ所の開口部にイレクターパイプアタッチメントをプラスドライバーで取り付けます。ただのハンガー掛けとしての使用であれば、強度は落ちますが片側3カ所ずつの取り付けでも大丈夫でしょう。
④ 「HJ-1 メタルジョイント」とサイド用のパイプ取り付けます。同じ作業を反対側でも行います。
⑤ 「J-13B クロス部分用ジョイント」を使い、センター用のパイプを取り付けます。
⑥ 荷室天井を四角く囲う形でルーフインナーバーDIYが完成!
下段サイドへのパイプ取り付け
⑦ 下段の両サイドにもあるユーティリティナットを外します。片側3カ所、両サイドで計6カ所にイレクターパイプアタッチメントを取り付けます。
⑧ 1200mmのイレクターパイプ2本の両側に「J-110A パイプインナー用ジョイントキャップ」を接着剤で取り付け。
⑨ 「HJ-1 メタルジョイント」をイレクターパイプと一緒に取り付けて六角棒レンチで締めます。
同じ作業を反対側でも行えば、下段サイドバーが完成します。
助手席側はテーブルの収納スペースとして、運転席側は100均で買った網ラックを利用してそのほかの収納スペースとして使います。
カーテンの取り付け
⑩ 内径30mmのカーテンリングを使用し、カーテンを設置します。片側8個、両サイドで計16個のカーテンリングを使いました。
⑪ 市販品のカーテンをリングに通していきます。100cm×105cmのサイズのカーテンを使いました。遮光カーテンがおすすめです。
両開き用の市販カーテンを使用。
2枚入りで、愛車の両サイドにぴったりでした。
取り付けてみた感想
今回のDIYで分かったのは、楽しいけれど、思ったより時間がかかる!
ルーフインナーバーの取り付け自体はさほど難しくありませんがが、慎重にやるとたぶん1日では終わりません。
そうお急ぎでなければ、計画を立てて数日に分けて作業をするとよいでしょう。
たとえば私は初日、ルーフインナーバーの取り付けで一日費やしました。そのあと、下段サイドパイプと網ラックで一日、最後にカーテン取り付けでもう一日。
計三日かけてコツコツと作業しました。
一度にやり過ぎないことでミスが起きにくいでしょうし、肉体的・精神的にも無理がありません。。
ちなみに、ユーティリティナットを利用したので、穴あけなどは一切必要ありませんでした。
使った工具もパイプカッターとプラスドライバー、六角棒レンチ程度で、一般家庭にある工具でほとんど事足りると思います。
パイプカッターは100円ショップでも売られていますし、なければ鉄ノコでも切断可能です。
イレクターパイプを差し込むアタッチメントは、プラスチック製や木製、金属製が販売されています。
そのなかで、私は金属製をおすすめします。実は過去の失敗があり、初夏にプラスチック製のアタッチメントを使ったところ、荷室の暑さで変形して落ちてしまったのです。
その経験を踏まえ、前回3カ所止めにしたのを6カ所止めとし、強度アップを図りました。
そして、アタッチメントの材質も金属製に変更その結果、今回は変形したり外れたりする様子は一切なし!
しかも、網ラックを付けて収納棚にもしたので、かなり重量感のあるものを支えていますが、びくともしません。
この網ラックは、窓をガードするウィンドウパネルの代用です。100均の網ラックをベースにDIYしました。
S字フックでぶら下げた状態のまま、下段をインシュロック(結束バンド)でサイドパイプに引っ張り固定しています。
もちろん、網ラックに付けたほかのフックやトレイも、急ブレーキなどで外れないようにすべて固定してあります。
使い勝手がよく、調味料やドライヤーなど、使用頻度の高い物を安心して収納できています。
まとめ
私がルーフインナーバーを取り付けた工程、いかがだったでしょうか?
イレクターパイプを使ったDIYは、応用が効いて簡単なのでおすすめです。
しかも、リーズナブル。今回のDIYにかかった費用は4万円弱でした。
内容に多少の違いはあるものの、純正オプションを使った場合の半額程度。
100均などをもっと活用すれば、さらに抑えることもできるでしょう。
DIYのメリットは、こうした費用面と、あとは拡張性。どこまでやるか自由に選択できることだと思います。
必要な場所にパイプを取り付けた上で、気が向いたらカーテンを付けることだって、テーブルの収納スペースをつくることだってできます。
このテーブルの収納スペースにしても、狭いとダメだし、広すぎてもダメ。ちょうどよいスペースに調整できるのもDIYならではといえます。
あれこれ考えながら作業するうちに、私はすっかりDIYに夢中になっていました。
純正オプションもいいですが、必要なパーツを自分で選び、自由な発想でくっつけるDIYはもっと楽しい!
さて、次はどんなDIYをしようか?
これからの計画を練るのも、私のような発展途上キャンパーの大きな楽しみであります。
そして、こうしたDIYによって、愛車がさらに唯一無二の相棒になっていくのでは、と思います。
以上、今回はキャンピングカーのルーフインナーバーを例に挙げました。
皆さんもぜひ、ご自身の愛車でDIYライフをエンジョイしてみてはいかがでしょうか。