【シンプルDIY】軽トラの収納力を向上!車中泊をもっと快適に! Boo3がさらを使いやすく!
テーブルも自作
冷蔵庫の右側は小さなテーブルになっているのだが、このテーブルは板を置いただけで、簡単に外せるようになっている。
板のずれ止めはこれまた100均で入手したテーブルなどに挟んで留めるカップホルダーだけだが、これだけで走行中も全く問題ない。
カップホルダーがあれば狭いテーブルがその分広くなり、一石二鳥でもある。
この小さなテーブル板を簡単に外せるようにしている理由は、アオリをカウンターテーブルとして使用する際のテーブル板と兼用できるようにするためだ。
しかし、テーブル板を外せるようにした理由は他にもある。
下の写真は妻のママチャリを修理するために自転車屋さんへ運んだときの様子なのだが、こんな小さなテーブル板でも大きい物を積むときには微妙に邪魔になってしまう。
これを外せるから大きめのママチャリが荷台に収まっているのだ。
室内をあまり作り込んでしまいたくなかった理由の一つだ。
これで「軽トラなのに自転車も積めないの?」と妻から咎められずに済んだわけだ。
棚の設置方法と作業工程
話が前後するようだが、棚をどのように設置したのか簡単に説明しよう。
まず、シンプルを心掛ける以上、この棚に限らず全ての工作は車両本体にもBoo3にもビスなどを打ったりしない工法で行くことを原則(単なるマイルールでそうしなければということではない)としている。
それで、荷台の前の縁を利用することを考えた。
最初に近所のカインズ(ホームセンター)でこんな金具を見つけてきたのだが、これを荷台の縁に引っ掛けてどうにかしようという算段だ。
あれやこれやと考えて、この金具を使ってまずは下の写真のT T Tみたいなのを荷台の縁に引っ掛けた。
そして次にこのT T Tに板を打ち付け、そこにL字金具を取り付けて棚板を固定した。
金具はTの部分に重なるように取り付けている。
Tの部分と重ならない箇所の裏にはもちろん当て板をして厚くしている。
なんだか回りくどいことをしているようにも思えるかもしれないが、色々事情があってこれが最善の方法と思ってこうなったのだけど、その理由などを全部説明するのも面倒臭いし、説明したところであまり意味もないので、理由の説明は省く。
いや、むしろ企業秘密のような部分(秘密にする理由もないけど)でもある。
また、他人のしていることを参考にするのはもちろん全く悪くないが、概要やポイントを抑えておくのは良いことだけど、自分なりに工夫する方が楽しいのではないかと私は思う。
私が他人のアイディアを拝借する場合も1から10までコピーするのではなく、ポイントだけ参考にさせていただいている。
ともかく、この板が10Lのポリタンクとポータブル冷蔵庫を載せられる棚板を取り付けるためのベースとなっていて、これを車両本体にもBoo3にも全くビスを打たずに、しかも全く動いてしまわないように取り付けられていることが重要な部分、要なのである。
棚板には丈夫で反りにくい軽めの集成材(複数の小さな板を結合させた木材)を使用。
原木をそのまま使用する無垢材の方がカッコよく見えるけど、集成材や合板は丈夫で狂いにくい。
材料は見た目ばかり優先するより、適材適所の選択が重要だ。
板の縁にはポリタンクと冷蔵庫の大きさに合わせてズレ止めの角材を取り付けてあるが、これが板の補強も兼ねている。
マニアックな人の中にはホゾを組むなど木工に凝ったり、裏側になる部分のビスの頭まで見えないように拘ったりする人もいるが、商品ではないのだから私は丈夫で簡単なこと重視で、あまりそういったことは気にしない。
わりとなんでもビスをバシバシ打ってしまう。
インパクトドライバーは私にとって神器の一つだ。
とはいえ、ポリタンクの蛇口部分にノミで切り欠きを入れるくらいのことはした。
ここまでの工程で、材料は一気にそろえたわけではなく、何度か家とホームセンターを往復している。
ホームセンターを探検していると、思わぬ発見があったり色々とアイディアが湧いてきたりするからだ。
頭で考えているだけより行動している方が良いことがあるように思う。
また、私が工作する際の設計図は大抵頭の中だけかスケッチ程度だ。
仕事ではこんな方法は通用しないのだろうけど、私は商品や作品を作っているわけではない。
あくまで自分のための物を作っているだけだ。
こんな方法も素人工作の仕方の一種類ではないかと思っている。
そして、私の家は幸い渋滞など無縁の道を車で5分走るとカインズがあり、反対方向に10分走るとコメリもあって、本当に助かっている。
以前住んでいた神奈川県南東部だったら同じ距離を走るのに3倍は時間がかかってしまう。
カインズやコメリといったホームセンターにストレスなく短時間で行けるのは、ほどほどの田舎に住んでいる大きなメリットの一つだ。
棚板はL字金具で下から支えているのだけど、それだけでは揺れに弱そうなので、上の写真のようにロープで補強もしてある。
これで全く揺れることもなく、場合によっては20kgを軽く超えてしまうこともある荷物(10Lの水とポータブル冷蔵庫とその内容物とその他諸々)の重さにも耐えられる頑丈な棚板が完成した。
メッシュパネルとメッシュかご、フックも活用
軽トラは鉄が剥き出しのところが多い。
キャビン内も荷室内も100均で入手できる強力なイリジウム磁石の付いたフックをあちこちに付けられるところがあって便利なので、これを多用している。
しかし、フックだけでは物足りないこともあり、これまでキャラバンやバモスでも使ってきたメッシュパネルを室内に剥き出しになっている鳥居に取り付けた。
この取り付けもビスなどは使わず結束バンドで何箇所か固定しただけなのだが、全くもってそれで十分だ。
メッシュパネルを付けると、こんなバスケット類(メッシュかご)を付けることができる。
そして、こういったバスケット・棚・フックなどは位置決めが案外難しかったりするが、この方法なら位置も自由に変えられるため、試行錯誤ができて大変便利だ。
バスケット類や短いフックだけでなく、こんな長いフックを掛けられるのもメッシュパネルのおかげだ。
これが使えると奥行きを有効活用できて良い。
細かな改装はまだまだ続く
冷蔵庫とポリタンクの棚を設置して大変便利になり、俄然車中泊仕様車らしくもなったが、思惑通り汎用性はスポイルせずに済んでいる。
メッシュパネルもキャラバンで使っていた時以上に活躍している感じだ。
しかし、その後もまだちょこちょこ手を加えているし、「これで完成!」ということもないと思う。快適化計画は終わることがない。
また、メッシュパネルにバスケットやフックを付けることは紹介したが、ただ付けただけでは掛けたり入れたりした物が落ちてしまったり、走行中ガチャガチャとうるさかったりする。
そうならないように工夫は必要なのだが、今回はそういったところまでは説明しなかった。
その他の荷物の固定も重要だ。
次回の記事ではそういった地味だけど誰にも共通する現実的な話題でもと思っている。
乞うご期待。