北海道で車中泊!冬だからこそ注意したい点や防寒、おすすめ車中泊スポットを紹介!
冬の北海道は雪が降り積もり、夏とはまた違った景色を楽しめることが魅力ですよね。
ですがその一方で、その美しい自然が脅威になることもあります。運転中にスリップしたり、想像以上の雪で立ち往生したり、正しい寒さ対策ができず大事故に繋がることも・・・。
僕は何度も冬の北海道で車中泊旅をしているのですが、正しい知識を持っていないと危険だと思うことが多々あります。
ですが安心してください。事前にしっかりと注意点を知り準備していけば、絶対に素敵な旅にできます。
ということで今回は、冬の北海道車旅で注意しておきたいことや防寒対策、おすすめの車中泊スポットについて紹介します!
目次
冬の北海道 移動の注意点とポイント
冬の北海道は路面状況や天候が変化しやすく、普段よりも運転に細心の注意を払う必要があります。まずは、車移動の際の注意点をご紹介いたします。
スタッドレスタイヤは必要?
結論から言うと、スタッドレスタイヤは必須です。
12月の下旬からは北海道の大部分の道路は雪に覆われています。スタッドレスタイヤを装備していない車は基本的に走ることができません。
僕のキャンピングカーもしっかりとスタッドレスタイヤに交換しています。
夜間の移動は避けよう
夜間の移動はなるべく避けてください。その理由は夜間にブラックアイスバーンが発生するためです。
ブラックアイスバーンとは、薄い氷が張り非常に滑りやすくなっている危険な路面のことです。一見するとただ濡れているだけに見えるため、気づかずに運転しているとスリップ事故を起こす可能性があります。日中気温が上がって溶けた雪が、夜間に冷えてブラックアイスバーンとなります。
また、夜間に吹雪が発生すると1m先の視界も奪われ、衝突の危険性が高まります。なので、冬の北海道では、夜間の移動は極力避けましょう。僕は基本的に、天候の良い日中のみ移動するようにしています。
峠や山道をなるべく避ける
冬の北海道の移動のポイントとして、峠や山道を避けるという点も挙げられます。スタッドレスタイヤを履いているからといって、どこの雪道を走っても良いというわけではありません。
峠や山道は勾配によってスピードコントロールが非常に難しく、下り坂で車がスリップするということはよく起こります。
また、峠や山道は天候も変化しやすいため、晴れていたと思ったら突然の吹雪で前が見えなくなることもあります。
峠や山道は避けて、少しい遠回りでも平坦な道を利用することをおすすめします。
道の駅では車中泊できないの?
道の駅では夜間に除雪作業が入るため、車中泊は基本的におすすめいたしません。
冬の北海道は夜間の間に数十センチの雪が積もります。そのため、深夜3時ごろから除雪車による除雪が開始されます。その際に、車が停まっていると除雪の妨げとなり、迷惑をかけてしまいます。
また除雪車の音は、けっこうな轟音がするので目が覚めてしまうこともあります。快適な睡眠をとるのは難しいでしょう。
自分にとっても、道の駅側にとってもメリットがないので冬の北海道での道の駅の夜間利用は避けるのが無難です。近くにキャンプ場がないなど、どうしようもない時の利用にとどめ、利用する際はなるべく迷惑のかからない駐車場の端で仮眠を取るようにしましょう。
冬の車中泊 防寒対策
さて、冬の北海道で何よりも大事なのが防寒対策です。正しい方法で対策しないと命の危険にも繋がりますのでしっかりと予習していきましょう。
NG防寒方法!
最初にこれだけはやってはダメ!という防寒方法をお伝えします。それはエンジンをかけながらヒーターを動かすことです。
先述の通り、北海道は夜間に数十センチも雪が積もることがあり、排気口を雪が塞ぐことで一酸化炭素中毒を起こす原因となります。実際に、吹雪で立ち往生した車がエンジンをかけたままにしたため、一酸化炭素中毒で死亡するという事故も起こっています。
また、灯油ストーブなどを密閉した車内で使用することも一酸化炭素中毒の原因となるので気を付けましょう。
これから紹介する防寒方法で対策を行い、安全に冬の車中泊を楽しみましょう。
FFヒーターはマスト!
防寒対策で絶対に必要になってくるのがFFヒーターの設置です。
FFヒーターとはエンジンを止めた状態でも使用できるヒーターで、強力な暖房力と燃費の良さ、安全性からキャンピングカーユーザーに高い人気を誇っています。
僕の車にはベバストヒーターと呼ばれるFFヒーターが搭載されており、サブバッテリーを使用すればエンジンを動かさずに一晩中使用できます。適切に使用した場合一酸化炭素中毒のリスクも低く、安全性が優れていることも大きな魅力です。
設置には費用がかかるものの、冬の北海道の車中泊では備えておきたいアイテムです。
防寒用寝袋とマットを使う
FFヒーターの導入が難しい方は防寒用寝袋とマットを使ってみてください。
夜間の寒さを防ぐポイントは地面からの冷気を遮断することです。寝袋の下に断熱性の高いシートやマットレスを敷くと一気に暖かくなります。マットは防寒対策だけでなく寝心地もよくなるのでおすすめです。
寝袋については最低使用温度がマイナス12度~15度の物を使用しましょう。
寒い中で寝ると自然と力が入ってしまい、疲れが取れない原因にもなるため、北海道ではなるべく耐寒性の高い寝袋を使用することをおすすめします。
窓に断熱材を貼る
窓から侵入してくる冷気を防ぐために窓に断熱材を貼るという方法も防寒効果を発揮してくれます。
窓からの冷気は室内の温度を下げるだけでなく、寝ている時に顔が冷える原因にもなります。家の断熱材に使われるスタイロフォームや銀マットなどの断熱材を窓に貼るだけで、顔にかかる冷気を抑えることができますよ。
僕の場合は自作のカーテンが冷気を防いでくれる役割を果たしています。
防寒グッズを駆使!
体は暖かいのに顔が冷えてよく眠れないということって結構ありませんか?その場合にはフェイスマスクを使用してみてください。風邪をひいたときに使うマスクとは違い、顔全体をおおうことのできるマスクで、今では100均などでも購入ができます。
やや寝心地は悪くなりますが、冷気によって顔が冷えるのを防いでくれるので入眠がスムーズです。なるべく呼吸がしやすいフェイスマスクを選ぶと快適な睡眠を取ることができますよ。
また、防寒の補助アイテムとして電気毛布の使用もおすすめです。低電力の製品も多く発売されており、電気容量の大きいポータブル電源を使用すれば一晩中暖めることも可能です。