キャンピングカーにトイレ・シャワーは必要?

オートキャンプ 知識

キャンプしながら旅をするロードムービーや冒険スペクタクル映画など、旅が主軸となる映画を観ながら、ふと心配になったり気になることがある。「このカッコいいヒーローや素敵な姉さん達は便所へ行かなくて大丈夫なのか?」「呑気にハグなんかしているけど、実際には近寄りがたいほど身体中臭くなっているハズだ。」と。

また、全くどうでも良いことだが、王子様が一人で暮らす小さな星にはトイレがあったのかとか、海賊船の中にはどこにどんなタイプのトイレが何機設置してあるのかもかなり気になってしまう。

なぜ映画を観たり小説を読みながらこんなことを考えてしまうのかと言えば、実際には非日常になればなる程、旅の日数が重なるにつれ、心配事や悩み事の種(私は悩んだりする事はないが)になり、現実の世界では誰であれ、どこにいようと絶対に避けて通ることのできない切実な問題が「バス・トイレ問題」だからだ。

キャンピングカーに乗るということは、言ってみればロードムービーのような世界に浸ることだが、快便無くして快適な旅は語れないと私は思う。しかし、「キャンピングカーにトイレ・シャワーが必要か否か」は意外に意見が分かれる。今回はこれについて考えてみたい。

必要ないと考える理由は?

「温泉や銭湯に行くことも旅の目的や楽しみの1つであり、キャンプ場や道の駅や高速のPAにはトイレがあるからキャンピングカーにシャワーやトイレなど必要ない。」というのが大方の必要ない派の意見のようだ。一理ある。後始末が面倒だから使いたくないという意見もある。

アメリカ映画ではカウボーイなんかが服は着たままブーツは履いたまま水に飛び込んでいるシーンを見かけることがある。服も体もいっぺんに洗えて合理的だとも思うが、映画の話をしていると、あれについてはほとんど皆(日本人)抵抗感を感じているようだ。

日本人にとっては洗えれば良いってものではなくて、「裸になってゆっくり湯に浸かる」が基本だ。シャワーなんかじゃ満足できないことも「シャワー不要」の理由の一つかもしれない。

また、日本人は欧米人と比較して頻尿というかトイレに行く回数が多いという説もあり、そのせいか諸外国と比べて日本は公共の場にトイレが多いような気もする。また、コンビニの普及もあり、トイレ探しで困る機会も昔より断然少なくなっている。

結局、どうせ使わないからとキャンピングカーのバスルーム(シャワーとトイレの部屋)を荷物収納庫にしてしまう人もいるし、こうした考えに則り、全体的に豪華な装備の備わったキャンピングカーでありながら、元々バスルームの設定のないの車やオプション設定の車も特に日本製のキャンピングカーには多いようだ。

必要性を感じる理由は?

しかし、トイレ・シャワーがあってこそキャンピングカーと考える人もいる。私の周りでバスルーム付きのキャンピングカーを持っている人達は、ほとんど皆バスルームをバスルームとして使用している。

その人達に共通しているのは、キャンピングカーを旅行の足と宿としてだけでなく、アウトドアスポーツの拠点としていることだ。

アウトドアスポーツの拠点として使用する場合は、何の設備もないキャンプ場ではないところでキャンプ(車中泊含め)する機会も少なくない。キジ撃ち(野〇ソのことを山ではこう表現する)できる場所なら良いが、理由は色々あれ、そうも行かない場合もある。

例えば、翌朝の行動に備えてトイレのない場所で車中泊しておきたい人もいる。目的によっては「トイレのあるところ」が寝場所の最優先事項にはならないということだ。

無ければ無いなりに方法は考えるものだが、こうした人達にとっては「せっかくのキャンピングカーなのにトイレがないなんて。」となる。

シャワーはどうかと言えば、やはり車を運転して風呂に行く前に体を洗いたくなる事情もある。私は海水は全く気にならならないどころか、むしろ淡水で濡れた後の方が泥臭かったり生臭かったりするのが気になってしまう方だが、サーフィンやカヤックなど海でスポーツする人であっても、海水で体が濡れた後はベトベトして気持ち悪いと言う人が少なくない。

そんな人は、後で風呂に行くにしても海から上がったら先ずは必ず淡水で塩を流すことになる。真夏は別として、できれば温水が出ると有難い。マウンテンバイクやモトクロッサーに乗って泥まみれ汗まみれになった体にも然り。

そして、タンクやバケツから直接水をかぶるより、シャワーの方が使う水の量が少なくて済み、荷物(水)を減らすことができて合理的だ。また、愛犬を洗うために室内でなく外付けで良いからシャワーが欲しいという人もいる。