キャンパーアルトピアーノ 徹底ガイド

オーナー直伝!アルトピアーノ詳細購入ガイド~電装OP、必須アイテム、維持費編




追加装備~その他のオプションをチェック


この他に注文可能なオプション品がありますので簡単にご紹介しておきます。

  • フロントシートカバー(70,000円)… REVOシートと同デザインのシートカバー。あった方が車内の統一感あり。

  • 遮光パネル(38,500円)…フロントウインドウ、運転席・助手席サイドウインドウ、左右スライドドア、左右リアクオーター、リアハッチの8か所の窓に装着するパネルで、遮光やガラス部分の断熱に効果があります。


遮光パネル

  • 網戸(14,500円)… 左右スライドドア用がセットですが、4連ファンを選択した場合は片側にしか設置できない。


網戸

  • オフグリッドセット(85,185円)… ルーフキャリア

  • ルーフトップテント(164,815円)…アルトピアーノの屋根の上で展開するテント。

  • ボディダンパー(103,000円)… 走行時、路面等からの入力で生じるボディの変形や振動を整えるダンパー。

  • アルミホイール … 13インチホイール4本セット。工賃込み。

  • その他 … フロアマット、ラゲッジマット、ピラーデカール、インテリアパネルなど


*太字は筆者お勧めのオプションです。

「遮光パネル」と「網戸」はタウンエースの窓サイズに合わせてあるので、社外品を購入するよりフィットします。その他は必要に応じて取捨選択してください。

気になるランニングコスト~自動車税・重量税・自賠責保険・車検など


アルトピアーノの購入額も重要ですが、購入後のランニングコストも気になるところです。

購入した以降は、税金や保険料、車検費用などの負担が必要ですが、アルトピアーノは小型商用車(4ナンバー)登録なので、税金関係は優遇されている一方、車検は毎年になります。

【自動車税】







































排気量自家用車 自家用貨物 8ナンバーキャンパー
~999 cc29,500円 13,200円 23,600円
~1,500cc34,500円14,300円 27,600円
~2,000 cc39,500円14,300円 31,600円
~2,500 cc45,000円16,000円36,000円
~3,000 cc51,000円16,000円40,800円

【重量税】(車検時)※自家用車・8ナンバーキャンパーは2年ごと(表示は半額)













































重量自家用車自家用貨物8ナンバーキャンパー
~500kg4,100円3,300円 4,100円
1,000kg8,200円3,300円 4,100円
1,500kg12,300円6,600円8,200円
2,000kg16,400円6,600円8,200円
2,500kg20,500円9,900円12,300円
3,000kg24,600円12,300円12,300円

【自賠責保険】(車検時)



























自家用車自家用貨物8ナンバーキャンパー
12カ月契約15,520円15,050円17,720円
24カ月契約25,830円24,790円30,210円
36カ月契約35,950円

※「自家用貨物」は積載量1t以下

毎年、自動車税・重量税・自賠責保険料で39,250円が必要であり、さらに、車検費用、任意保険料、ガソリン代、道路通行料などがかかります。

車検はトヨタディーラーで行ってくれるので安心感はありますが、整備料金・車検代行料など諸費用が割高です。民間車検場などを利用して、車検費用を抑える事がランニングコスト低減のコツと言えます。

気になる燃費は、筆者の4AT/4WD車で、街中で7~8km/L、長距離で11~12km/L程度で、普通車と比べればあまり良好とは言えませんが、キャンピングカーとしてはまずまずかもしれません。

キャンパーアルトピアーノ購入ガイド まとめ


アルトピアーノを約10か月間利用してみて感じたことを、できるだけ詳細に紹介してきましたが、メリットとデメリットを簡潔にまとめると以下のようになります。

アルトピアーノのお勧めポイント



  1. コンパクトな車体・取り回しの良さ
    街中でもアウトドアでも抜群の取り回しの良さが大きな魅力、キャンプ場のサイトへ細い通路も余裕。車高が2m未満なので留められる駐車場が多い。

  2. ライト感覚
    小さな車体・エンジン等はいつでも乗り出せるので、スニーカー感覚で気軽に使える。気が向いたらヒョイと出かけるソロキャンプにもピッタリ。

  3. リーズナブル
    DX/AT/2WD、2トーンカラー塗装キャンセルで税込2,195,000円はかなりリーズナブルと言える。オプション装備によっては新車で300万円以下も充分視野内。

  4. 低燃費・低コスト
    GL/AT/4WDの実測で、街中7~8km/L、長距離11~13km/Lの燃費はキャンパーとしてはまあまあ。税金も普通車よりも低く抑えられている。

  5. ディーラー制作・販売
    トヨタディーラーでの購入や点検・車検。販売拠点が多い(トヨタモビリティ神奈川)。

  6. ディーラー中古車
    トヨタディーラーで点検整備付きの中古車が購入可能。


アルトピアーノのネガポイント



  1. 乗り心地・快適性
    モロに商用車。積載を前提としているので空荷ではゴツゴツと固い。

  2. 断熱・遮音
    断熱材・吸音材はまったく入っていないので外気温と大差ない。音も筒抜け。

  3. 燃料タンク・航続距離
    42Lタンク、航続距離400km+αはキャンパーとしては心もとない。

  4. 非力・パワー不足
4速AT
    サブバッテリーや電装品で2.5tを超えるアルトピアーノにガソリン97psは非力。4ATでは2~3速ではギアが合わずにさらに非力感を助長。登坂車線常用。

  5. 毎年車検
    毎年車検なので、車検費用・重量税・自賠責保険料が毎年必要。

  6. フルオプション400万円超
    オプション装備をフル装備すると価格は400万円を超え意外に高額になる。


どんなキャンピングカーを求めるかは人それぞれだと思います。

ユーザーがどのように使うか、どのようなアウトドアスタイルを望むかによって、必ずしも大型の本格キャンパーばかりが選ばれるわけではなく、筆者のように、普段使いもできて気軽にライト感覚で乗れるコンパクトキャンパーが良いと考える人もいます。

小さくて限られた装備のライトキャンパーは、必ずしも本格キャンパーより劣っているのでも、高額な大型キャンパーが買えないが故の代替品=「プアマンズキャンパー」でもありません。

オーナーとして正直に言うと、SUV:CX-5から乗換えて10か月、このクルマと付き合ってみて「クルマってこんな楽しみ方があったのか…」と言うのが実感です。

例えば休日の午後、「お腹減ったね」と夫婦でフラっと出かけ、テイクアウトしたハンバーガーと、ドリップで淹れたコーヒーの車内ランチを、ダイネットでおしゃべりしながら食べるだけで楽しくってしょうがないのです。

テイクアウトなら配達エリアの制限もありませんし、今のご時勢では店内飲食の「密」を避ける事にもなりますし、一石三鳥です。

また、このスニーカーのようなライトな感覚は、大がかりではなく、気が向いた時にふらっと出かけるソロキャンプにこそ向いていると感じます。

余談ですが、アルトピアーノのオーナーになった暁には、モビリティ神奈川が運営する大人気のキャンプ施設「アルトピアーノ蓼科」(長野県茅野市北山)の、年間2回の無料利用権が付与されます(中古車でも同様の権利)。

こうしたキャンパーを購入するだけではない楽しみを提供してくれるのも、資本力のある大手ディーラーで購入するメリットかもしれません。

2021年度版キャンパーアルトピアーノについて


今回の購入ガイドは、筆者が所有する2020年夏まで販売されていたモデルをベースとしていますが、トヨタモビリティ神奈川に2021年版の新型アルトピアーノについて問い合わせたところ、現在「鋭意制作中」とのことで、現時点ではその仕様や装備・価格等については不明です。

トヨタモビリティ神奈川のキャンパーアルトピアーノのWEBページもクローズの状態です。

新しいアルトピアーノの内容については、分かり次第、当サイトにて改めてご紹介したいと考えていますのでご期待ください。

今回は、キャンパーアルトピアーノを約10か月間、使っているオーナーとしての目線で、購入を検討されている方向けにちょっと詳しめにアルトピアーノ購入ガイドを作成してみました。

使ってみないと分からない、様々なポイントが伝わったでしょうか。アルトピアーノの購入を検討されている方の参考になれば幸いです。