カセットボンベで動くコンロ&冷蔵庫を標準装備!車旅ビギナーにぴったりのキャンピングトレーラー「エメロード376」
内装
ナチュラルブラウンを基調にした内装は、ウッディで明るいながらも、高級感があります。
キャンピングトレーラー全般に言える特徴ですが、運転装置がない分、室内のほぼ全てを居住空間に使えているので、圧迫感のない広々としたレイアウトが可能です。
前方には対面ダイネット、中央にはマルチルームとクローゼット、その向かいにギャレー。
そして後方には2段ベッドに展開できる対面ダイネットが配置されています。
長期の車旅でも、自宅の延長線上のような感覚でゆったり快適に過ごせるでしょう。
車旅以外でもついつい足を運んでしまいたくなる、秘密基地のような空間です。
ダイネット、ベッド
上でもお伝えした通り、ダイネットは前方と後方に2か所あります。
前方のメインのダイネットは、大人4名が余裕を持って座れるスペースが確保されています。
3面が窓に囲まれ日中は採光もよく開放的。夜は間接照明の柔らかい光でゆったりリラックスできる時間が過ごせそうです。
就寝時は、ダブルベッドに展開が可能。
後方には2名が対座できるコンパクトなダイネットを設置。
就寝時は、収納式の上段ベッドと合わせて、シングルサイズの2段ベッドとして展開できます。
後方の2段ベッドになるダイネットは、「インディアナ・RV」の特別オーダーによるもの。このカスタマイズを加えることによって、大人4名まで就寝できるようになっています。
就寝スペースが前方・後方と分かれていることで、例えばファミリーでの利用の場合、『子どもを先に後方2段ベッドに寝かしつけて、大人は晩酌を楽しむ』なんて使い方もできますね。
後方2段ベッドは居住部との間にカーテンが設置されているので、明るさも気になりません。
ギャレー
ギャレーコンソールには、3WAY冷凍・冷蔵庫(90L)、3口コンロ、ステンレスシンクがビルトインされています。
インディアナ・R Vのこだわりでもあり、もっとも特徴的なのが、冷凍・冷蔵庫とコンロの燃料にカセットボンベを使用している点です。
欧米のキャンピングトレーラーの場合、ヒーター、コンロ、3WAY冷蔵庫を稼動させる為にプロパンガスボンベを使用するのが一般的ですが、国内では10年ほど前からプロパンガスの入手が困難になりました。
そこで、インディアナ・R Vでは当時では世界的にもあまり例のない『脱プロパン』を実現。
コンロや冷蔵庫の燃料をコンビニやスーパーで購入できるカセットボンベに、ヒーターの燃料を灯油で変え、国内の車旅でも使いやすいよう仕様が変更されています。
マルチルーム
広さがあるマルチルームは、洗面台・トイレ・シャワールームとして使用可能。
大きな2面鏡があるので、旅先でも快適にスタイリングできそうですね。
ここまでしっかりした洗面台があるのは輸入キャンピングトレーラーならではの魅力と言えます。
カセットトイレは、カセット式電動水洗トイレ。採光と換気を兼ねたベンチレーターも備わっています。
シャワーを浴びるときは、洗面台のシャワーヘッドを伸ばして使用します。
温水は、温水器内(5L)に水を溜めて電熱線ヒーターで65℃に沸かしたものを水と混ぜて適温に調節。
温水器内の湯温が下がるとサーモスタットが感知して再び加熱を始めます。
また、灯油式FFヒーター稼働時には電熱線ヒーターは使わずも温水器内を通るFFヒーターの温風熱でお湯をつくります。節電にもなるかしこいしくみですね。
給水タンクの容量は25L、排水タンクの容量は20L程度です。
一般的に、ヨーロッパのトレーラーには生活排水を溜めておくようなタンクが車体に設置されておらず、洗面台やシンクで使った水は、排水パイプを通り車体下からそのまま排水され、排水は持ち運びが可能なタンクで受けるという方法で利用されます。
同車にも元々は排水タンクが備え付けられていません。
ただ日本では10L以上の排水タンクが車体に備わってないと車検に通らないため、トレーラーが届いた段階で、「インディアナ・RV」が独自の方法で排水タンクを取り付けています。
収納
ヨーロッパでは拠点を決めて長期滞在することが多く、また、カッブルからファミリー層まで想定していることもあり、ダイネット上部やキッチンの上下部など、収納スペースがしっかり確保されています。
マルチルームの隣にはクローゼットも完備。
「上着をかける場所に困る」なんてこともありません。
空調(冷房・暖房設備)
エメロード376の「V」と「VP」「VIP」のいずれのモデルもウインド(窓用)タイプのエアコンがオプションで取り付け可能。
冷房機能のみと冷暖房機能付きのものが選べます。
ヒーターは灯油式FFヒーターを採用。
灯油は-40℃以下にならないと固まらないため、かなりの寒冷地でも燃焼できて必要な時にヒーターが使えないということがほぼありません。
価格が安く、日本全国どこでも手に入りやすいので燃料切れの心配も少なくて済みます。
また、灯油式FFヒーターなら走行中の稼働もできるので、移動中に点けておいて目的地に着くころにはトレーラー内はすっかり暖まっていて快適、という使い方もできて便利です。
電装系
日本の車旅では、出かけた先で必ず電源を確保できるとは限りません。
そのため、エメロード376の「V」と「VP」には、105Ah サイクルユースバッテリーが標準装備されています。
「VIP」にはバッテリーはありませんが、1,260Whポータブル電源が標準装備されています。
ACの外部電源がなくてもある程度の機能を使えるように、220Wソーラーパネルも搭載。
必要なときに適宜設置するタイプで、使わないときは、四つ折りにして小さくた畳んで収納できますよ。
1,260Whポータブル電源があれば、内蔵された1,600Wのインバーターからの出力で、100Vの機器も外部電源なしで使えます。
さすがにエアコンを回すのには容量が足りませんが、ドライヤーや電子レンジを使う分には、まったく問題ありません。
持ち運びできるので、必要に応じて自宅に持ち帰り、車旅に出るときにフル充電にしておくのがおすすめです。
また、「VP」にもソーラーパネルを採用。
オプションでブースター走行充電システムを設置することができます。
外部電源の取り入れは「V」「VP」「VIP」のいずれも標準装備となっています。
まとめ/けん引免許いらず、国内での使い勝手の良さが魅力!
「インディアナ・RV」のこだわりが詰まったキャンピングトレーラー「エメロード376」。
普通免許でけん引できる気軽さ、カセットボンベで冷蔵庫とコンロを動かせるプロパンガスフリーの便利な仕様、そしてリーズナブルな価格という3つの要素が合わさった、魅力的な1台です。
車旅のビギナーや、小さな子どもと車旅を楽しみたいというファミリーは、特に使い勝手が良いでしょう。
快適な車旅をスタートを切るのにぴったりです。
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