ブラックのボディかっこ良すぎる!TOWAイチオシの輸入キャンピングカー「CLIFF Adventure Edition」
目次
「CLIFF Adventure Edition」の内装
スライドドアから入ると、正面にダイネット、中央にはマルチルームとギャレー、後方には常設ダブルベッドが配置され、ディカトベースのバンコンではベーシックな使いやすいレイアウトだ。
高級感がありつつもナチュラルモダンな落ち着く室内。
洗練されたデザインはさすがヨーロピアンである。
シートは、「CLIFF Adventure Edition」の特別仕様として、本革のような質感と汚れにくさが特徴の人工皮革、アルカンターラを採用。
人間工学に基づいた設計と合わせて、上質な座り心地を実現している。
居住部の窓は全てアクリル二重窓となっており、断熱性が高く結露もしにくい。
全てのアクリル窓に網戸とサンシェードが装備されているが、上でもお伝えした通り、窓にはかなり濃いめのスモークが施されているため、日中採光のためにシェードを開けておいても外からの視線をほぼカットできそうだ。
ダイネット
運転席と助手席が後方に回転してセカンドシートと対面対座のダイネットになる。
デッドスペースになりがちなフロントスペースを居住スペースとして活用でき、またウォークスルーで移動できるため後部へ行くのにわざわざ車を降りる必要もない。
こちらもヨーロピアンではベーシックな仕様だ。
テーブルは天板が二重になっており、下の天板を回転させれば、さらに広げることもできる。
ダイネットは1850mm×870mmのベッドに展開することも可能。大人が寝るにも十分なサイズなので急なゲストにも安心だ。
ダイネット頭上にはルーフウィンドウがあるので、採光が良く開放感がある。
ギャレー
中央のギャレーには、家庭のキッチンと比べても遜色ない設備が、コンパクトにまとめられている。
ガラス蓋付きの二口コンロとシンクがビルトインされ、シンクは広く洗い物もしやすい。
調理スペースもしっかりあるため、カット作業も難なく行えそうだ。
ギャレー側面には90Lの冷凍冷蔵庫(DC12Vコンプレッサー式)を格納。
ダイネットからも手が届き、またスライドドア左手にあるので、車外でBBQをしているような時にでもすぐに食材やキンキンに冷やしたドリンクが取り出せる。
庫内上部は冷凍庫になっており、冷蔵・冷凍が同時に使用可能。
ギャレー上のオーバーヘッド収納に加え、ギャレーコンソールにも収納棚を備えているので、鍋などの調理器具から食品のストックまでしっかり収納できそうだ。
マルチルーム
欧州車ならではのしっかりとした作りのマルチルームには、洗面台・カセットトイレ・温水シャワーが備え付けられている。
シャワールームの必要性は用途によっても変わってくるが、ヨーロッパと違い日本の車旅では銭湯や日帰り温泉があちこちにあるので、比較的お風呂に困ることは少ないかもしれない。
洗面所やトイレルーム、またFFヒーターの吹き出し口もあるので乾燥室として使用するのが現実的そうだ。
洗面台下、トイレ上と充実した収納スペースがあるので、洗面用具や歯ブラシ、トイレの薬液やトイレットペーパーのストックまで一通りのものが収納できるだろう。
給排水・温水ボイラー
ギャレー・マルチルームと水回りの設備を紹介したところで、給排水やボイラーについても紹介していきたい。
「CLIFF Adventure Edition」にはトルマ製のボイラーが標準装備され、温水が使用可能。
また、ボイラーはヒーターとしての機能も併せ持っており、湯沸かしと同時にFFヒーターとしても使用できる優れもの。
「540」「600」ではLPガスを燃料にするトルマ コンビ4、「601」では軽油を燃料とするトルマ コンビD6が装備されている。
燃料の違いに加えヒーターの能力も異なり、コンビ4では2000/4000Wの2段階、コンビD6では2000/4000W+6000Wの3段階仕様。
ボイラーの機能としては、両タイプとも60℃の湯が10Lでき、これを水と混合して使用する。
シャワーが備わっていることもあり、給水タンク100L・排水タンク90Lとどちらも大容量だ。
給水タンクは右側リアに固定されている。
テールライトの横に給水口が設けてあり、ガソリンの給油口のように車外からホースを突っ込んで給水できるので、いちいちタンクを持ち運ぶ必要はない。
床下に固定された90Lの排水タンクは、溜まったらホースを接続して、ダンプステーションなど所定の場所で処理する。
ベッド
リアのベッドは横向きで1950mm×1300mmと、一般的なダブルベッドとほぼ変わらないサイズ感。
大人2名と子ども1名が就寝可能だ。
ベッド下にはウッドスプリングが仕込まれており、移動やアクティビティで疲れた体をゆっくりと休めることができるだろう。
ベッド上には、シェード・網戸つきのルーフウィンドウを設置。
シェードを開けたまま寝れば、自然な日に光で気持ち良く一日が始められそうだ。
またベッドの両サイドにはダクトレール(電源レール)が取り付けられており、スポットライト(LED)や、USBソケットが設置されている。
レール状を移動させられ実用的な上に、見た目的にもスマート。
ダクトレールはベッド両サイドの他に、ダイネットにも設置されている。
収納
収納は、ダイネット、ギャレー、ベッドルームの上の両サイドにオーバーヘッド収納が設置されており、それぞれが大容量なので、これだけでも大きな収納力を持つ。
また上でお伝えしたように、ギャレーコンソールや、マルチルーム内など、各所に収納スペースが設けられているため、適材適所な収納が可能。
さらにベッド下は大きな収納スペースになっており、ベッドマットを外せば、自転車や長物も収納可能。
Dカン(Dの形をした金属の留め具、上画像、赤丸で囲んだ部分)が付いているので、大きな荷物は走行時、動かないよう固定できる。
空調
暖房は前ページでお伝えした通り、「540」「600」ではトルマ コンビ4、「601」ではトルマ コンビD6のボイラーがFFヒーターとしても機能する。
エアコンはオプション設定になっており、ベッドルーム上部に取り付けられる。
また、ダイネット上、ベッド上のルーフウィンドウは、オプションでオムニベント大型換気扇、マックスファン換気扇に変更可能だ。
電装系
電装系の標準装備は、95Ahのサブバッテリーのみ。
サブバッテリーの追加やリチウムイオンバッテリー(200Ah/400ah)への変更、インバーターなどはオプションになっている。
また、夏の車旅では冷房設備が必須となりつつあり、外部電源などのインフラも海外に比べ整っていない国内の車旅に合わせ、「CLIFF Adventure Edition」では、必要な電気設備をパッケージ化した『DJEパッケージ(Dethleffs Japan Electric Package)』をオプションで用意。
『DJEパッケージ』では家庭用エアコンまたはルーフエアコンが装備され、115Ahのサブバッテリーが4つ、搭載されるエアコンに合わせ1500W/3000Wのインバーター、急速走行充電(最大140A)や急速外部充電器(最大50A)などがセットになっている。
さらに『DJEパッケージ Plus』を選択すれば、95Ahのサブバッテリーが追加され、ソーラーシステム(100W相当)まで網羅。
自由度が魅力の車旅。シーズンや環境に左右されず快適にキャンピングカーライフを送るためにはぜひ付けておきたいオプションだろう。
納車までの期間
納車までは、基本的に2か月~2か月半だそう。
その期間に行うのは、日本仕様へのカスタマイズ、予備検査、オプションの装備といった作業のみ。
一般的に新車のキャンピングカーの納期は半年から1年と言われるが、TOWAはすでにスタンバイされている車を販売するため、短い期間での納車が実現できている。
ただし、昨今の半導体不足の影響で、ETCやカーナビの機種にこだわりがある場合、準備するために時間がかかることがあるようだ。
まとめ
機能性と機動力、品質、心地よさ。そして、外見はもちろん、内装のすみずみに至るまで妥協しないデザイン性の高さはヨーロピアンキャンピングカーの大きな魅力と言える。
カセットトイレ、FFヒーター、温水シャワーなどが標準装備され、また家庭用エアコンも搭載可能。
日本での車旅に必要な全てを備えた「CLIFF Adventure Edition」は、上質なキャンピングカーライフを楽しみたい人にぴったりのモデルと言えるだろう。
▼取材にご協力いただいたのはこちら
東和モータース販売 東京本店
住所:〒168-0074 東京都杉並区上高井戸1-21-18
TEL:03-3303-1146
定休日:毎週火曜日(第1・第2・第3の火水は連休)※定休日が祝日の場合は営業
ビルダーの店舗情報はこちら