「秒」で寝られるキャンピングカーバンクベッドの魅力を実体験を踏まえてお届け!

「秒」で寝られるキャンピングカーバンクベッドの魅力を実体験を踏まえてお届け!



以前は軽自動車で車中泊


車旅好きの私は以前はよく、車で突発的に出かけてそのまま車中泊ということも少なくありませんでした。

この時は軽自動車に乗っていましたが、車中泊目的で車選びをした訳ではない為、フルフラットの寝床ではありません。そうなると翌朝は、首が痛いし腰は痛いしで、もう大変。

しかも寝床を作るのにシェードを貼って、ヘッドレストを外して座椅子を倒して、少しでも平らな寝床になるようにタオルを巻いて段差を減らし……。「寝るまでにどれだけ時間がかかるんだ?」と泣きたくなる事も。

そんな辛くて手間の掛かる車中泊を経験してきた私は、「旅を楽しんだら、すぐに快適に過ごせるベッドで寝たい!」という願いを叶えるため、キャンピングカーについて調べ始めました。

軽キャンやバンコンのベッド事情


ハイエース

軽自動車での車中泊に不便を感じていた私は、1年近くかけてキャンピングカーについて調べました。軽自動車に乗っていたので「軽キャン」や少しサイズが大きくなった「バンコン」を探していましたが、どうもシックリきません。

例えば「軽キャン」のベッドはどうなっているかというと、屋根を持ち上げる「ポップアップ式」の物が多くありました。しかし、旅を楽しんで疲れた体にムチ打ってベッドを作るのが何と面倒な事か……。

しかも、ポップアップした外見はベッド展開しているのがバレバレなので、防犯上の理由からも我が家では不採用となりました。

次に探したのは「バンコン」という、ハイエース等のバンタイプの物です。軽に比べて車内は広々、座椅子もソファーの様にフカフカ。クッションを並べてもオシャレ。内装もとっても素敵で収納スペースも多かったです。

しかしこちらもやはり、ベッド展開が必要なタイプが多かった……。基本的に私は「ベッド展開」をしたくないのです。

今思い起こせば、雨の中で隣の車がリアハッチを開けて何時間もベッド展開をしているのを横目に見守ったことがあります。車中泊は慣れだと思いますが、そもそも手際も重要、荷物の積み方も重要。

「でも旅先で美味しいご当地のグルメとお酒を楽しんで車に戻った時に、気分の良い中ベッド展開なんてしたくないんだー!」

こうやって私の中で「ベッドにすぐ寝られる面倒くさくないキャンピングカー」の理想の姿が出来上がっていったのです。

魅力的なバンクベッドに出会うまで


キャブコン

私はここで、この時にはまだ運転もしたことのない、自分にとって現実的ではないトラックベースの「キャブコン」も調べてみることにしました。

一番最初に驚いた点は、バンコン(ハイエースベースのキャンピングカー)と同等もしくはバンコンよりも安価だという事です。車体のサイズを考えたらバンコンの方が安そうなのに、意外にもキャブコンの方が安い!これは情報として大きな収穫でした。

さらに調べるとキャブコンは車内でストレスなく立てる上に、マルチルームというシャワー・トイレがついていました。車両によっては家のキッチンと同じようにガスコンロが装備されており、荷台の前後にはベッドになる空間もありました。

さて「キャブコン」と一言で言っても、各メーカーごとに車内空間は全く異なります。そしてベッドの配置もメーカーごとに差がありました。

まず一つ、ベッドが運転席の上にあるものがほとんどです。その他に別の空間としてベッドが荷室後方にあったり(リアベッド)、テーブルを外してベッドを作るタイプがありました。

後者の「テーブルを外してベッドを作るタイプ」は前記したように私の中ではNGです。リアベッドは若干閉塞感がありますが、そのまま眠ることが出来そうです。

ここで本題の「運転席の上にあるバンクベッド」に注目したいと思います。

キャンピングカー バンクベッド

バンクベッドは外観がシャープに尖っているタイプだったり、丸みを帯びているタイプだったりと、こちらもメーカーによってデザインはまちまちです。

私は「ベッド展開をしたくない、楽に寝たい」という願望が強いので、当時展示されていたキャブコンタイプのキャンピングカーを新車から中古車まで、見られるものは全部見た結果、徐々にバンクベッド事情が明らかに……。あくまで私個人が感じるメリット、デメリットがこちら。

一般的なバンクベッドのメリット


①バンクベッドにいるだけで楽しい。(両サイド、車両によっては前面やルーフ部分が窓になっており、外の様子を見られる。これは童心に返って楽しめます)
②飲食する空間と部屋が分かれているので、汚れにくい。
③居住区の上という事もありペットとの空間を分けることも出来る。
④寝具を広げていてもリビングスペースを使うことが出来る。



一般的なバンクベッドのデメリット


①たいてい外観が尖っているデザインのものは、進行方向に足を向けて寝る。(元々足元が狭いところに敷布団を敷くと、その分床が上がり余計に狭くなる。寝返りを打つのに天井を蹴る)
②ベッドの床部分を引き出す必要がある。またワンタッチではない。(走行中に飛び出ないようにロックがあるので、それを解除して床を引き出し、床面が動かないようにロックという手間)
③ベッドを展開している間、下の居住区では普通に座れない。(ソファー部分にベッドの床が飛び出る形になるので、首を曲げないとソファーに座れない)



実際に購入した理想のバンクベッドのキャンピングカーとは


キャブコン 走行

どうしても最高の寝心地を追求したい私は、デメリットを払拭してくれる車両を探しました。結果、理想とするキャンピングカーに出会えたのです!

それが私の愛車でありマイホームである「オルビスユーロ」というモデルのキャブコンです。

このモデルのメリットは以下の通りです。

①進行方向に足を向けずとも横向きで寝られる。更に先端が尖っていないので、大人が2人寝ても寝返りを打つのにもストレスがない。
②元々確立されているベッドなので、ベッド展開をする必要がない。
③元々確立されているベッドなので、下の居住区に人がいてもベッドで寝られる。
④下の居住空間に人がいても、ベッドが飛び出てこないので、そのまま座っていられる
⑤つまり、布団は敷きっぱなしに出来る!



まとめ


キャンピングカーは人によって用途も異なるので、どんな機能を優先するかで、どの車両を購入するかも変わってくると思いますが、私のように「ベッド展開なんてせずに、素早く快適な睡眠に入りたい!」という方は、運転席上部のバンクベッドに注目してみるのもいいかもしれません。